ART
どにゃ〜〜〜ん! GINZA SIXに宇宙猫、大爆発。深〜い話をヤノベケンジに聞きました。
『カーサ ブルータス』2024年6月号より
May 14, 2024 | Art | a wall newspaper | photo_Kohei Omachi (W) text_Naoko Aono
GINZA SIXに現れた宇宙服を着て飛び回るたくさんの猫。地球に生命をもたらす守り神です。
GINZA SIXの中央にある吹き抜け空間に宇宙服を着た巨大な猫が出現! 猫が乗っているのは岡本太郎の《太陽の塔》にオマージュを捧げた宇宙船《LUCA号》だ。周りにはたくさんの小さな猫がすごい勢いで飛んでいるように見える。
作者はアーティストのヤノベケンジ。《BIG CAT BANG》というタイトルがついている。宇宙の始まりといわれる「ビッグバン」ならぬ「猫大爆発」なのだそう。幼少期に1970年大阪万博の跡地で遊んだヤノベは長じて《太陽の塔》の内部に入る機会があった。そこにそびえ立つ太郎の《生命の樹》を見て、ヤノベは「生命はどこから来てどこへ行くのか」、その源や行く末に思いを馳せることになる。
「生命の起源には大きく2つの説があって、一つは海中のアミノ酸が生命のもとになったというもの。もう一つは外宇宙から来たというものです。《BIG CAT BANG》はまだ生命がなかった地球に宇宙船《LUCA号》が着陸し、そこに乗っていたたくさんの“宇宙猫”が飛び出してくるところです。この宇宙猫が地球に生命の種をまいて、そこから生命が生まれたという、半分妄想のような作品です」
作者はアーティストのヤノベケンジ。《BIG CAT BANG》というタイトルがついている。宇宙の始まりといわれる「ビッグバン」ならぬ「猫大爆発」なのだそう。幼少期に1970年大阪万博の跡地で遊んだヤノベは長じて《太陽の塔》の内部に入る機会があった。そこにそびえ立つ太郎の《生命の樹》を見て、ヤノベは「生命はどこから来てどこへ行くのか」、その源や行く末に思いを馳せることになる。
「生命の起源には大きく2つの説があって、一つは海中のアミノ酸が生命のもとになったというもの。もう一つは外宇宙から来たというものです。《BIG CAT BANG》はまだ生命がなかった地球に宇宙船《LUCA号》が着陸し、そこに乗っていたたくさんの“宇宙猫”が飛び出してくるところです。この宇宙猫が地球に生命の種をまいて、そこから生命が生まれたという、半分妄想のような作品です」
こうして生まれた(かもしれない)生命はこれまでに火山の大爆発や隕石の落下、氷河期などによる滅亡の危機を乗り越えてきた。中でも特に大きな5回の危機は「ビッグ5」と呼ばれている。次の「ビッグ6」はパンデミックや戦争に脅かされている人類の滅亡かもしれない。
ヤノベは2017年から「SHIP’S CAT」と題した猫のシリーズを制作してきた。
「SHIP’S CATとは古代エジプト時代からネズミ対策として船に乗せられて世界中を旅した猫のこと。それを地球の守り神と見立てて岡本太郎の作品とコラボレーションしたら新しいストーリーが生まれるのでは、と思ったんです」
ヤノベは2017年から「SHIP’S CAT」と題した猫のシリーズを制作してきた。
「SHIP’S CATとは古代エジプト時代からネズミ対策として船に乗せられて世界中を旅した猫のこと。それを地球の守り神と見立てて岡本太郎の作品とコラボレーションしたら新しいストーリーが生まれるのでは、と思ったんです」
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