ART
カラフルな水玉が踊る、草間彌生ワールドへようこそ!
February 25, 2017 | Art | casabrutus.com | photo_Takuya Neda text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
草間彌生の個展が国立新美術館でスタート! 初期から大型の近作まで、70年の画業が凝縮された過去最大級の展覧会です。
展覧会会場に入ると大空間に大きな絵がぎっしりと並んでいる。2メートル近いキャンバスに描かれた最新作「わが永遠の魂」シリーズだ。目や人の横顔はもちろん、抽象的なパターンも顕微鏡で見なければわからない小さな生物がうごめいているようで、生命感があふれる。中央に並ぶ花の彫刻も2メートル前後の大作。乱舞する水玉と色に囲まれて、一気に草間ワールドに引き込まれる。
「もっと独創的な作品をつくりたい」。草間彌生はその言葉の通り、「○○イズム」などという言葉でくくることのできないアートをつくってきた。「わが永遠の魂」は長いキャリアを経てなお、新たな表現に挑戦したものだ。7年間で500点以上という驚異的なハイペースで制作を続けている。週末は制作しないことなどを考えると2〜3日で一枚を仕上げている計算だ。
草間はこのシリーズに先立って《愛はとこしえ》というシリーズをつくっている。黒のマーカーで描かれたこのドローイングは50点が制作された。「わが永遠の魂」はさらに大型化し、作品数もすでに10倍以上になる。草間は1,000点になるまで続けるつもりだという。その創作欲、エネルギーには本当に驚かされる。
Loading...
Loading...