ART
〈麻布台ヒルズ〉でオラファー・エリアソンの個展が開催中。地球や太陽と協働するアートとは?
December 17, 2023 | Art | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
11月に開業した〈麻布台ヒルズ〉。アートを軸にした空間構成も話題です。そのうちの一つ、〈麻布台ヒルズギャラリー〉のオープニングを飾るのはオラファー・エリアソン。地球とコラボレーションしたような作品が並びます。
オラファー・エリアソンは日本の美術館でも何度か個展を開いてきたアーティスト。〈麻布台ヒルズギャラリー〉での個展「相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」には光や水、風などを扱った作品が出品されている。いずれも彼が大きな関心を寄せている人間の知覚や環境問題と深く関連する要素だ。
たとえば会場で自動的に渦巻きのような模様を描き続ける機械は「ハーモノグラフ」と呼ばれるもの。振り子の先に取り付けられたペンが振り子の振動によって紙の上をくるくると回るように動き、その軌跡が残される。
《終わりなき研究》。回転するように動く振り子の軌跡が紙に記録される。
《終わりなき研究》と題されたこの作品はエリアソンが行った空間と音との相関関係についての研究の一部だ。人の手を介さずに生まれたパターンは数学のグラフのようにも見える。
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