ART
村上隆、8年ぶりの大規模展が〈京都市京セラ美術館〉で開催。約160点の新作で村上ワールドを体感する。
December 19, 2023 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
村上隆の国内約8年ぶりとなる大規模個展が、2024年2月3日から〈京都市京セラ美術館 新館 東⼭キューブ〉で開催。初公開の新作約160点のほか、京都〈南座〉で公演中の「十三代市川團十郎白猿襲名披露興行」祝幕の原画となった絵画作品も展示されます。
現代美術の最前線で活躍する村上隆の⼤規模個展が、開館90周年を迎える〈京都市京セラ美術館〉で開催。主に海外を中⼼に活動してきた村上にとって、国内で約8年ぶり、東京以外では初めての⼤規模個展となる。
村上は1962年に東京で⽣まれ、93年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了。⽇本画を専攻し、江⼾時代の絵師たちから⼤きな影響を受け、⾃⾝の作品に取り⼊れてきた。それは絵画表現にとどまらず、制作⽅法や自身の会社「カイカイキキ」の⼯房システムにまで⾄っている。2000年には伝統的⽇本美術とアニメ・マンガの平⾯性を接続し、⽇本社会の在り様にも⾔及した現代視覚⽂化の概念「スーパーフラット」を提唱した。
村上は1962年に東京で⽣まれ、93年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了。⽇本画を専攻し、江⼾時代の絵師たちから⼤きな影響を受け、⾃⾝の作品に取り⼊れてきた。それは絵画表現にとどまらず、制作⽅法や自身の会社「カイカイキキ」の⼯房システムにまで⾄っている。2000年には伝統的⽇本美術とアニメ・マンガの平⾯性を接続し、⽇本社会の在り様にも⾔及した現代視覚⽂化の概念「スーパーフラット」を提唱した。
欧⽶が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、⽇本から独⾃の視点で挑み続けてきた村上。本展では活動初期から深い関⼼を寄せてきた江⼾時代の絵師たちの代表作を独⾃に解釈・引⽤し、再構築した新作を多数展⽰する。
「この200年、日本で冠たる芸術として作り上げられたのは映画と漫画だけ。絵画はほぼ絶滅だと思っています。そういった状況に忸怩たる思いを学生時代から持っていました。
世界の美術館から江戸時代以前の作品を貸してほしいというオファーは来ますが、近代になってからないのは西洋の影響を受けすぎたせいです。僕らの時代から仕切り直したい。一枚の絵画を鑑賞するという行為は、他には変え難い文化的な体験です。この時代の日本はこうだった、と背景を含めて鑑賞できるものを作りたい」と村上。
「この200年、日本で冠たる芸術として作り上げられたのは映画と漫画だけ。絵画はほぼ絶滅だと思っています。そういった状況に忸怩たる思いを学生時代から持っていました。
世界の美術館から江戸時代以前の作品を貸してほしいというオファーは来ますが、近代になってからないのは西洋の影響を受けすぎたせいです。僕らの時代から仕切り直したい。一枚の絵画を鑑賞するという行為は、他には変え難い文化的な体験です。この時代の日本はこうだった、と背景を含めて鑑賞できるものを作りたい」と村上。
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