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夭折の画家・中園孔二の“ソウルメイト”に出会う。過去最大規模の個展が開催中。
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2015年に25歳の若さで亡くなった画家・中園孔二。9年ほどの活動期間ながら約600点もの作品を世に残し、近年注目を集めつつある彼の最大規模となる個展『中園孔二 ソウルメイト』が、〈丸亀市猪熊弦一郎現代美術館〉にて開催中だ。このたび中園の評伝『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』を上梓した村岡俊也に、展覧会の内容について、そして中園孔二という作家について話を聞いた。
中園孔二は1989年神奈川県に生まれた。鎌倉の美大予備校に在籍時代から早くもその才能を示し始め、2008年に東京藝術大学の絵画科油画専攻へ入学。在学中にキュレーター・長谷川祐子や〈小山登美夫ギャラリー〉の小山が作品を購入し、卒業の1年後には個展が開かれるなど、若くしてアートシーンから高い注目を集めていたが、2015年にアトリエを構えていた香川の海で消息不明となりこの世を去った。
現在〈丸亀市猪熊弦一郎美術館〉にて開催中の『中園孔二 ソウルメイト』展では、その中から220点が展示されている。展示方法は年代順に並べるのではなく、「描き続けること」「ひとびと」「多層の景色」「無数の景色」「場所との約束」「イメージの源泉」「ソウルメイト─共に在るもの」という7つのテーマで展開する。
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