ART
世界中の“試し書き”が唯一無二のアートに! アーティスト、シャルル・ムンカの個展が開催。
『カーサ ブルータス』2023年8月号より
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世界中の “試し書き” を唯一無二のアートに昇華する、フランス人アーティスト、シャルル・ムンカの個展が東京・渋谷の〈INS Studio〉で2023年7月16日まで開催。
世界中の文具店にある「試し書き」をもとに、アートを制作するシャルル・ムンカ。世界各国を旅しながら「試し書き用紙」を20年以上にわたり収集し続けてきたといい、ペンや鉛筆で他人が残した線、文字や記号、絵などのモチーフをサンプリング、リミックスすることで作品を組み上げている。その新作シリーズ《Tameshigaki(lignes de vies)》が、東京・渋谷の〈INS Studio〉で初公開されることとなった。展示は〈ザ・コンランショップ 代官山店〉でも開催され、東京での会期終了後は7月28日~8月20日まで大阪〈i GALLERY OSAKA〉へ巡回する。
制作のきっかけは具体のメンバーとして活動した画家・堀尾貞治の「あたりまえの日常生活と美術活動を共鳴させる姿勢」だという。捨てられてしまう判別不能な印である「試し書き」。実在する場所に根ざしながら、全く別の世界を描いた「Tameshigaki」となった作品たちに注目したい。
『Tameshigaki (lignes de vies)』
〈INS Studio〉東京都渋谷区円山町28-8-B1F。~2023年7月16日。12時~19時。月曜・火曜休。~7月18日〈ザ・コンランショップ 代官山店〉、7月28日~8月20日〈i GALLERY OSAKA〉でも開催。
