ART

水の都“大阪”で現代アートを満喫する、夏のアートフェア。

June 22, 2023 | Art, Architecture, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano

大阪・北加賀屋の近代化産業遺産と中之島の国指定重要文化財、2つの会場でアートフェアが開催されます。アートクルーズなどのプログラムも充実した、欲張りなアートフェアです。

『ART OSAKA 2023』では関連イベントとして船上でのトークを楽しむ「アートクルーズ＆トーク」も開催。

現代美術に特化した『ART OSAKA 2023』は今年で21回目となる老舗のフェアだ。若手から中堅まで、アーティストの動向が見られる場として注目されている。今年は7月26日〜31日の6日間、大阪・北加賀屋の〈クリエイティブセンター大阪〉と〈kagoo（カグー）〉で、7月29日〜30日の2日間、中之島の〈大阪市中央公会堂〉で開かれる。

北加賀屋、「Expandedセクション」に出品する菅木志雄。写真は「六本木クロッシング2013展：アウト・オブ・ダウト—来たるべき風景のために」（森美術館 2013/9/21-2014/1/13）展示風景。撮影：渡邉修。写真提供：森美術館

シーズン・ラオ《虚室・生白》展示風景。2023年。「An Empty Room Turns White For Enlightenment - Season Lao Exhibition」（2023年、ニース国立東洋美術館、フランス）

artists for streetsummit 2023_Dotmasters & 久村卓《ハット・トリック》2023年。Courtesy of GALLERY KAWAMATSU

ケビン・ハイスナー《Untitled》2023年。Courtesy of J-Collabo

北加賀屋の2会場では「Expandedセクション」と題して20組の作家による大型作品やインスタレーションを展示・販売する。〈クリエイティブセンター大阪〉では「もの派」の中心的存在である菅木志雄、雪や霧から生じる余白や古物との相互関係を扱うシーズン・ラオらが登場。〈kagoo（カグー）〉でのartists for streetsummit 2023 Dotmasters & 久村卓はさまざまな問題を抱えた地球を暗示するかのような小屋を見せる。ケビン・ハイスナーのカラフルなオブジェは禅からインスピレーションを得たものだという。