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往来が戻った先を予見するアートが並ぶ『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』|青野尚子の今週末見るべきアート
March 2, 2023 | Art | casabrutus.com | photo_Keizo Kioku text_Naoko Aono ※展示風景写真はすべて『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』森美術館(東京)2022-2023年 撮影:木奥惠三 画像提供:森美術館
〈森美術館〉で2004年から3年に一度開かれている「六本木クロッシング」は、現代アートの定点観測的な展覧会。7回目となる今回の展示は「往来オーライ!」がテーマ。少しずつ人の流れが戻ってきた今と未来をビビッドに映すアートが並びます。
「六本木クロッシング」は複数のキュレーターが今の日本の現代アートシーンを定点観測的に紹介するシリーズ展。「クロッシング」(交差点)の名にふさわしく、さまざまに交差する文化の様相を映し出す。今回の「六本木クロッシング2022展」の担当キュレーターは4人、22組の作家が登場する。展示には「新たな視点で身近な事象や生活環境を考える」「さまざまな隣人と共に生きる」「日本の中の多文化性に光をあてる」という3つのトピックスで構成されているが、各作品が厳密に分類されているわけではない。
「今回はコロナ禍で準備した展示になります。日本人キュレーターのみだと内向き過ぎてしまうかなと思い、日本在住経験のある海外のキュレーターにも参加を依頼しました。テーマの『往来オーライ!』には人々が行き来するようになったその次を考えよう、という意図が込められています」と担当キュレーターの一人、森美術館の近藤健一は言う。
「今回はコロナ禍で準備した展示になります。日本人キュレーターのみだと内向き過ぎてしまうかなと思い、日本在住経験のある海外のキュレーターにも参加を依頼しました。テーマの『往来オーライ!』には人々が行き来するようになったその次を考えよう、という意図が込められています」と担当キュレーターの一人、森美術館の近藤健一は言う。
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青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
