ART
気鋭の彫刻家・土屋仁応が東京・銀座で新作展『進化論』を開催。
November 18, 2022 | Art, Culture | casabrutus.com | photo_Tsuchiya Yoshimasa text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano
実在の動物とも、神の使いともつかない生き物を木彫で表現する土屋仁応の個展『進化論』が開催されている。そのデリケートな肌理やスケール感を目の当たりにできる機会だ。
仏像などの高度な修復技術をもつ土屋仁応が生み出す、幻想的な彫刻の数々。それは作家のイメージから出発して、時に透かし彫りの肌を与えられたり、双頭の生き物に変容したりする。実在の動物のようでもあり、空想上の聖獣のようでもある作品は見るものの想像をかき立てるのだ。
本展では新作の《始祖鳥》をはじめとするオリジナル木彫作品のほか、マルチプルのレジン作品も展示される。前者では独自の彩色方法で淡い色彩が、自身のスタジオ内で一貫制作される後者では発色のよさが特徴的だ。
Loading...
