ART
ワイナリーの自然と相互作用する、田根剛が手がけた石のパビリオン。
『カーサ ブルータス』2022年10月号より
September 18, 2022 | Art | window on the world | photo_Davide Galli text_Housekeeper
イタリアのワイナリー「カンティーナ・カ・デル・ボスコ」の公園内に、田根剛(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)が手がけた石のパビリオンが現れた。
イタリアの石材メーカー・ピバマルミ社が、2019年に開催された同国の石材見本市『Marmomac』で発表した《Sound of Marble》。その後2年半を経て、ワイナリー〈カンティーナ・カ・デル・ボスコ〉の公園にパビリオンとして恒久設置された。
大理石でできた《Sound of Marble》は、高さ3mの湾曲した5つの薄い大理石が自立し、絶妙なバランスで互いに支え合う作品。歴史ある素材である石の特質について最新のリサーチを重ね、極薄い石壁を湾曲させながら自立させることに成功した。何百万年もの歳月をかけて作られた大理石が、最新の加工技術によって現代の自然に溶け込んでいる。大理石に映る太陽の光や、滑らかなループを通る風や雨の音色。公園の自然と大理石が対話するように、相互に作用する作品だ。
大理石でできた《Sound of Marble》は、高さ3mの湾曲した5つの薄い大理石が自立し、絶妙なバランスで互いに支え合う作品。歴史ある素材である石の特質について最新のリサーチを重ね、極薄い石壁を湾曲させながら自立させることに成功した。何百万年もの歳月をかけて作られた大理石が、最新の加工技術によって現代の自然に溶け込んでいる。大理石に映る太陽の光や、滑らかなループを通る風や雨の音色。公園の自然と大理石が対話するように、相互に作用する作品だ。
