
ART
【瀬戸内国際芸術祭2022】直島|地元出身の写真家の生涯に思いを馳せる。
August 25, 2022 | Art, Culture, Travel | casabrutus.com | photo_Kohei Omachi text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開かれている『瀬戸内国際芸術祭2022』は今回で5回目。8月5日から開幕した夏会期の見どころを場所ごとに分けてご紹介します。直島の宮浦ギャラリー六区にある《瀬戸内「 」資料館》では、直島出身の写真家・中村由信にまつわる展示を公開中。知られざる直島の歴史に触れられます。
●直島出身の写真家にフォーカス
下道基行《瀬戸内「中村由信と直島どんぐりクラブ」資料館》
もとパチンコ店だったところを西沢大良がリノベーションした建物では、2019年から下道基行が瀬戸内海地域の歴史や民俗について直島の人々や専門家たちとリサーチ・展示し、語り合うプロジェクト《瀬戸内「 」資料館》を行っている。「」の中には毎回の調査・展示のテーマが入る。
もとパチンコ店だったところを西沢大良がリノベーションした建物では、2019年から下道基行が瀬戸内海地域の歴史や民俗について直島の人々や専門家たちとリサーチ・展示し、語り合うプロジェクト《瀬戸内「 」資料館》を行っている。「」の中には毎回の調査・展示のテーマが入る。
今年の夏会期は直島出身の写真家、中村由信をテーマに彼の残した写真や書籍を展示している。民族学者、宮本常一とも交流があった中村は戦後の直島で、記録しなければ忘れられていく日常の一コマを撮り続けた。
会場には中村の師だった緑川洋一や、中村が所属していた直島の写真団体「直島どんぐりクラブ」が撮影した写真も並ぶ。秋会期からは隣接するもと焼肉店だったスペースも「資料館」の活動の場になる予定。陶芸の制作や、子どもたちと一緒にアートや直島の歴史について考える“塾”のような活動を準備している。
Loading...
