ART
クリストとジャンヌ=クロードの遺作《包まれた凱旋門》の裏側を観る|青野尚子の今週末見るべきアート
| Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
2021年の秋、16日間だけシルバーの布で包まれたパリの凱旋門。〈21_21 DESIGN SIGHT〉の企画展『クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”』はこの途方もないスケールのプロジェクトが実現したプロセスに迫る展覧会。展示に協力したクリスト・アンド・ジャンヌ=クロード財団のディレクター、ヴラディミール・ヤヴァチェフに話を聞きました。
ヴラディミール・ヤヴァチェフはクリストの甥であり、長年クリストとジャンヌ=クロードのプロジェクトに関わってきた“ワーキング・ファミリー”のひとり。ジャンヌ=クロードとクリスト亡きあと、《包まれた凱旋門》など彼らのプロジェクトの実現や作品の展示・保全に尽力している。
今回の展示が実現した背景には〈21_21 DESIGN SIGHT〉のディレクターである三宅一生と、クリストとジャンヌ=クロードとの間の長年にわたる友情があった。《包まれた凱旋門》でガイドスタッフが着ていたユニフォームのデザインはMDS(Miyake Design Studio)によるものだ。〈21_21 DESIGN SIGHT〉でも会場のスタッフが同じユニフォームを着用している。
Loading...

青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
Loading...
