ART
本人の家族がキュレーションした、生身のバスキアに出会う大回顧展| 吉田実香のNY通信
June 6, 2022 | Art, Design, Travel | casabrutus.com | text_Mika Yoshida & David G. Imber
NY・チェルシーでスタートした『ジャン=ミシェル・バスキア:キング・プレジャー©』は、バスキアの家族がキュレーションした史上初の展覧会だ。注目の建築家デヴィッド・アジャイによる展示デザインも話題の巨大バスキア展、一体その中身とは?
ジャン=ミシェル・バスキアの名前から何をイメージするだろう? 27才で夭逝した黒人天才画家。80年代NYの文化アイコン。1988年の急逝後、評価や作品の資産価値は年々高まり続け、今や天文学的な金額と切り離しては語れないアーティストの一人。そんな伝説の人物を、本人の家族の目から紹介するのが『ジャン=ミシェル・バスキア: キング・プレジャー©』展だ。
絵画やドローイング、ゆかりの品々など200点を超す展示品のうち、177点が世界初公開。一世を風靡したナイトクラブ〈パラディアム〉の為に描いた巨大壁画など、貴重な作品の数々はいずれもバスキア家の秘蔵コレクションだ。バスキアの出生証明書や、父親が子供達を映した8ミリフィルム、一時プエルトリコに住んでいた頃の成績表、高校時代に作っていたミニコミといった思い出の品々も、丁寧に展示されている。
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吉田実香
よしだ みか ライター/翻訳家。ライター/インタビュアーのパートナー、デイヴィッド・G・インバーとのユニットでNYを拠点に取材執筆。『Tokyolife』(Rizzoli)共著、『SUPPOSE DESIGN OFFICE』(FRAME)英文執筆、『たいせつなきみ』(マイラ・カルマン 創元社)翻訳。
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