ART
日本で一番、気づかれにくいアートギャラリー? 金沢の街中に誕生した〈keijiban〉とは。
March 18, 2022 | Art, Travel | casabrutus.com | photo_Masanori_Kaneshita,Nik van der Giesen text_Mariko Uramoto
金沢の街中にある一つの掲示板。実はここ、2021年に誕生して以来、ライアン・ガンダーやローレンス・ウィナーなど名だたるアーティストの作品を密かに展示してきた注目のアートギャラリーだ。なぜ、このようなスタイルに至ったのか、主宰するオリビエ・ミニョンさんに話を伺った。
民家のような佇まいの生活道具店〈niguramu〉にぴったり寄り添うように建てられた何の変哲もない掲示板。このまま素通りしそうになるが、ここは〈keijiban〉と名付けられた立派なアートギャラリー。このユニークなスペースを作ったのは、ベルギー出身で現在は金沢に暮らす、オリビエ・ミニョンさん。
「日本に初めて来た時、街のあちこちに掲示板があるのがおもしろいなと思いました。日本の人は見慣れているから、あまり気に留めて眺めることはないですよね。でも、こういう場所だからこそ、アートを展示するのにぴったりだと思ったんです。アーティストは、他の人が気づかないことにいち早く気づいて表現できる人。金沢の日常に潜むこの非常にローカルな場所で、海外のアーティストの気づきを紹介する。そのコントラストがいいなと」
また、コロナ禍の影響もこの場所をオープンさせる大きな理由になった。
「多くの美術館が休館、展示の延期を余儀なくされる中で、もっと日常でアートが鑑賞できないかと思ったんです。この場所なら休館もないですし、24時間いつでも観られます」
〈keijiban〉では、毎月一人のアーティストにフィーチャーして作品を展示。作品ごとに展示のスタイルも変えていく。ライアン・ガンダーやローレンス・ウィナーなど世界的に著名なアーティストのほか、国籍を問わず、日本でまだ知られていないアーティストも積極的に紹介していきたいと言う。
「日本に初めて来た時、街のあちこちに掲示板があるのがおもしろいなと思いました。日本の人は見慣れているから、あまり気に留めて眺めることはないですよね。でも、こういう場所だからこそ、アートを展示するのにぴったりだと思ったんです。アーティストは、他の人が気づかないことにいち早く気づいて表現できる人。金沢の日常に潜むこの非常にローカルな場所で、海外のアーティストの気づきを紹介する。そのコントラストがいいなと」
また、コロナ禍の影響もこの場所をオープンさせる大きな理由になった。
「多くの美術館が休館、展示の延期を余儀なくされる中で、もっと日常でアートが鑑賞できないかと思ったんです。この場所なら休館もないですし、24時間いつでも観られます」
〈keijiban〉では、毎月一人のアーティストにフィーチャーして作品を展示。作品ごとに展示のスタイルも変えていく。ライアン・ガンダーやローレンス・ウィナーなど世界的に著名なアーティストのほか、国籍を問わず、日本でまだ知られていないアーティストも積極的に紹介していきたいと言う。
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