ART
〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉に近代フランス絵画の名品が集結!
September 28, 2016 | Art, Travel | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa editor_Akio Mitomi
ルイ・ヴィトン財団によるパリのミュージアム〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉が、10月22日から「現代美術のアイコン、シチューキン・コレクション」展を開催。印象派、ポスト印象派などフランス近代美術の傑作130点が集結する。
「近代美術のアイコン、シチューキン・コレクション」は、20世紀初頭における最大の芸術家支援者の一人で、他者に先駆けてフランス近代美術の傑作の価値を見抜いたロシアのコレクター、セルゲイ・シチューキン(1854-1936)に捧げるオマージュともいえる展覧会だ。
モスクワの富裕な実業家で、20世紀フランス近代美術の核心に触れたコレクターであったシチューキンは、1898年より画商との交流をスタート。ポール・デュラン=リュエル、アンブロワーズ・ヴォラールに始まり、ベルト・ヴェイル、ウジェーヌ・ドリュエ、クロヴィス・サゴ、ジョルジュ・ベルナイム、ダニエル・ヘンリー=カーンワイラーの画廊に出入りした。親交を結んだマティスを7年間ものあいだパトロンとして支え、マティスに大作《ダンス》と《音楽》を注文。自邸に「マティスルーム」を作った。また、いち早くピカソに注目したことも先鋭的なコレクション形成に大きく寄与することになった。
同展には、シチューキン・コレクションを有する〈国立エルミタージュ美術館〉と〈プーシキン美術館〉の協力のもと、印象派、ポスト印象派、モダニストの傑作130点が集結。モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ルソー、ドラン、マティス、ピカソ、ドガ、ルノワール、トゥルーズ=ロートレック、ファン・ゴッホなの名画が一堂に会する。また、ロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家の30作品を通して、キュビスム、未来派、シュプレマティスム、構成主義の形成にシチューキン・コレクションが果たした役割を考察する。
フランク・ゲーリーが手がけた独創的な建築の〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉で、伝説のコレクターの審美眼に浸りたい。
フランク・ゲーリーが手がけた独創的な建築の〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉で、伝説のコレクターの審美眼に浸りたい。
現代美術のアイコン、シチューキン・コレクション
〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉