ART
アートは“都市”に何をもたらしてきたのか?〈ワタリウム美術館〉が都市の精神性を問い直す。
September 5, 2020 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
15組のアーティストが作品を展示する『生きている東京 展 アイラブアート15』が、〈ワタリウム美術館〉にて9月5日からはじまります。
9月に開館30周年を迎える〈ワタリウム美術館〉。アーティストたちはこの30年間、何を見、感じ、アートを生み出してきたのだろうか。世界規模で何かが大きく変化しようとしている今、彼らが見たこの30年から東京を再考する展示『生きている東京 展 アイラブアート15』が開催される。会期は9月5日〜2021年1月31日までの予定だ。
今から30年前、〈ワタリウム美術館〉の建築設計を手がけたマリオ・ボッタが考えていたのは、「まず正面に大きなファサードをおく、街に豊かさを与える都市の新しい顔となるために」ということだった。そして1990年9月、通勤、通学、休日のショッピングの人たち、キラー通りを走り抜ける車窓から覗く人、通りから一歩入った路地に暮らす街の人たち……様々な人の日常に溶け込む美術館が誕生した。本展では、そのボッタが描いた貴重なドローイングを公開している。
今から30年前、〈ワタリウム美術館〉の建築設計を手がけたマリオ・ボッタが考えていたのは、「まず正面に大きなファサードをおく、街に豊かさを与える都市の新しい顔となるために」ということだった。そして1990年9月、通勤、通学、休日のショッピングの人たち、キラー通りを走り抜ける車窓から覗く人、通りから一歩入った路地に暮らす街の人たち……様々な人の日常に溶け込む美術館が誕生した。本展では、そのボッタが描いた貴重なドローイングを公開している。
さらに同館のコレクションを中心に、未公開ドキュメントを多数展示。屋外の建物や通りに巨大な写真を掲げるアーティスト・JR(ジェイアール)や、黒人社会とジャズを強烈に表現し、20世紀末アメリカを代表するアーティストのひとり、デイヴィッド・ハモンズなどをはじめとする、コレクションからの参加アーティスト一覧は以下の12組だ。
●参加アーティスト
島袋道浩、ジャン・ホワン(張洹)、寺山修司、齋藤陽道、JR(ジェイアール)、オラフ・ニコライ、デイヴィッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、ナウィン・ラワンチャイクン、バリー・マッギー、マリオ・ボッタ、ナムジュン・パイク
●参加アーティスト
島袋道浩、ジャン・ホワン(張洹)、寺山修司、齋藤陽道、JR(ジェイアール)、オラフ・ニコライ、デイヴィッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、ナウィン・ラワンチャイクン、バリー・マッギー、マリオ・ボッタ、ナムジュン・パイク
さらに、これらに加えて会田誠、渡辺克巳、SIDE COREの3名のゲストアーティスト作品も展示する。
東京で多くのアートを発信してきた〈ワタリウム美術館〉。その30年をアーティストの作品を通して振り返ることで、私たちが住む街の変化を新しい目線で捉えることができるかもしれない。
『生きている東京 展 アイラブアート15』
東京都渋谷区神宮前3-7-6。TEL 03 3402 3001。9月5日~2021年1月31日。11時~19時(水曜~21時)。 月曜休(9月21日、11月23日、1月11日は開館)、12月31日~2021年1月4日休。入場料1,200円。