ART
フィリップ・ワイズベッカー、パリで2年ぶりの展覧会。
February 29, 2020 | Art | casabrtutus.com | text_Chiyo Sagae
日常の道具やオブジェ、建築への独自の眼差しを作品に落とし込み、日本でも人気のアーティスト、フィリップ・ワイズベッカー。彼の新旧作を集めた最新の展覧会が、パリで開催中です。
『ニューヨークタイムズ』や『ル・モンド』などの有名雑誌、また広告作品での活躍で知られ、展覧会も数多く開催するフランス人アーティスト、フィリップ・ワイズベッカー 。ここ日本にも多くのファンを持つ彼の最新となる展覧会が、フランスの現代アート界を1960年代から牽引してきた老舗ギャラリー〈イヴォン・ランベール〉(2014年にギャラリー空間は閉鎖)のブックストア〈イヴォン・ランベール リブレール-エディター〉にて開催中だ。デッサン、手作り・手描きノート、ボール紙や木製のオブジェなど、計65点の貴重なアイテムを展示する。
人々が時間をかけて工夫を重ね編み出してきた、日常の道具やモノ。その仕組みや構造に深い興味を持ち、長い年月をかけて使われてきたその風合いをこよなく愛するワイズベッカー。しかし一方で彼自身の作品は、“古さ”や“アンティーク”といった余計な情緒をそぎ落とし、極めてミニマルでシンプルな直線や曲線、造形に落とし込んだものだ。そんな彼の作品は、ミニマルであるがゆえに、見る人の自由な見方や想い、想像力を掻き立てる。
人々が時間をかけて工夫を重ね編み出してきた、日常の道具やモノ。その仕組みや構造に深い興味を持ち、長い年月をかけて使われてきたその風合いをこよなく愛するワイズベッカー。しかし一方で彼自身の作品は、“古さ”や“アンティーク”といった余計な情緒をそぎ落とし、極めてミニマルでシンプルな直線や曲線、造形に落とし込んだものだ。そんな彼の作品は、ミニマルであるがゆえに、見る人の自由な見方や想い、想像力を掻き立てる。
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