ART
「わからなさ」を見るための「目」のアート|青野尚子の今週末見るべきアート
| Art | casabrutus.com | photo_Shin-ichi Yokoyama text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
思いもよらない仕掛けで鑑賞者に楽しい驚きを体験させてくれる現代アートチーム「目」。千葉市美術館で開かれている個展『非常にはっきりとわからない』でも意外な体験が待っています!
数々の芸術祭やグループ展で人気を集めている「目」。2012年の結成以来、空にぽっかりと浮かぶ人の顔、中に入ると有機的な迷路が広がる住宅など、既成概念をくつがえす作品を展開してきた。
〈千葉市美術館〉の『非常にはっきりとわからない』は目にとって美術館での初めての個展だ。ビルの7、8階にある通常の展示室のほか、1階も展示会場になっている。
1階のインスタレーションは何とも不思議な雰囲気だ。あちこちに梱包された資材が置かれ、円柱やバルコニーの一部は薄いビニールで包まれている。場内に置かれた木の椅子はばらばらなデザインだけれど座ることができる。
Loading...

青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
