ARCHITECTURE
日本の家 1945年以降の建築と暮らし
July 14, 2017 | Architecture | a wall newspaper | text_Naoko Aono
海外からも注目される日本の住宅。狭小・変形敷地など不利な条件から思いもかけない快適な空間を作り出したり、植物を取り込むなど新鮮なアイデアが人々を驚かせている。その「日本の家」の中でも特に興味深いものをピックアップした展覧会だ。
登場するのは丹下健三、吉村順三ら現代建築の祖とも言える世代から藤本壮介、島田陽ら21世紀になって活動の幅を広げてきた建築家まで50組以上。「大地のコンクリート」など13のテーマに分けて400点以上の資料が並ぶ。会場には清家清の傑作〈斎藤助教授の家〉の実物大模型も。現存しない家の内部を体感できる。石山修武〈開拓者の家〉などの映像では住まい手の暮らしや考えが紹介される。実際に住んでみるとどんな感じなのかを想像できる。
会場構成はアトリエ・ワン。都市と住宅の関係性について独自の考察を重ねてきた彼らの空間にも注目だ。独自の進化を遂げた戦後日本住宅史を改めて読み直すことができる。
会場構成はアトリエ・ワン。都市と住宅の関係性について独自の考察を重ねてきた彼らの空間にも注目だ。独自の進化を遂げた戦後日本住宅史を改めて読み直すことができる。
このほかに西沢立衛〈森山邸〉(2005)、藤森照信〈ニラハウス〉(1997)などが出展される。