ARCHITECTURE
IoTを活用したコワーキングスペース運営に挑戦|平塚桂の京都〈Coffice〉ができるまで #01
| Architecture, Design | casabrutus.com | text_Katsura Hiratsuka editor_Ai Sakamoto illustration_ Kenji Oguro
音楽、本、デザイン。さまざまなカルチャーとは異なり、手に入れるとなるとハードルが高いのが建築です。でも等身大の物件ならば、できるかも……? そんな思いから、京都・浄土寺に小さなコワーキングスペース〈Coffice〉を立ち上げ「IoT」を生かした事業に挑戦することに。長年の取材で培ったノウハウや人脈は活かせるのか? 建築ライターが自ら出資し、スナック付き古民家を無人運営のコワーキングスペースに生まれ変わらせるまでの舞台裏を、赤裸々につづります。(短期集中連載/全3回の1回目)
●建築ライターたるもの、身銭を削って建築をつくるべし!?
最近、京都・浄土寺エリアに無人運営のコワーキングスペース〈Coffice(コフィス)〉をオープンしました。駅からは少し遠く、決して交通の便がよいとはいえないのですが、銀閣寺や哲学の道に近く、書店〈ホホホ座〉などユニークなショップや飲食店が点在するカルチャーゾーンに位置します。
なぜ急にお店を開設することになったのか。そこには「建築ライターたるもの、自分のおサイフを痛め、身をもって建築づくりを体験しないと、建築を本当に理解するのは難しいのでは……」という思いがあったからです。家具にくわしいライターさんは大抵家具をコレクションしているし、また大抵の書評家さんは本をたっぷり所蔵している気がします。が、建築は大きな買い物です。専門ライターといえど所有はなかなかできません。
友人の物件を民泊に改修して運営したり、自宅の家賃を前払いする代わりに好きに改修させてもらったり、古民家宿の設計のサポートをしたり、建築家とやりとりしながら場をリノベーションした経験は何度かありました。しかし自分が出資して取り組むとなると、なかなか勇気が要ります。
なぜ急にお店を開設することになったのか。そこには「建築ライターたるもの、自分のおサイフを痛め、身をもって建築づくりを体験しないと、建築を本当に理解するのは難しいのでは……」という思いがあったからです。家具にくわしいライターさんは大抵家具をコレクションしているし、また大抵の書評家さんは本をたっぷり所蔵している気がします。が、建築は大きな買い物です。専門ライターといえど所有はなかなかできません。
友人の物件を民泊に改修して運営したり、自宅の家賃を前払いする代わりに好きに改修させてもらったり、古民家宿の設計のサポートをしたり、建築家とやりとりしながら場をリノベーションした経験は何度かありました。しかし自分が出資して取り組むとなると、なかなか勇気が要ります。
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