ARCHITECTURE
橋の半分がパブリックスペース。OMAが仏・ボルドーで手がけた幅44mの〈シモーヌ・ヴェイユ橋〉とは?
『カーサ ブルータス』2024年9月号より
August 22, 2024 | Architecture | a wall newspaper | text_Naoko Aono editor_Housekeeper, Keiko Kusano
幅44mもある広場のような橋。フランス・ボルドーでOMAが設計した橋は、巨大なパブリックスペースになる橋です。
フランス・ボルドーで7月に開通した〈シモーヌ・ヴェイユ橋〉。上空からは巨大な板が川に渡されたように見える。設計はレム・コールハース率いるOMA。橋の名は建設中に逝去した、女性初の欧州議会議長を務めた政治家の名からとられた。
この橋の特徴は幅がとても広いこと。幅は44メートル、4車線の道路とバスレーン、歩道があり、歩道の幅が20メートルもある。全長は549m、橋上の総面積は2.5ヘクタールになる。この歩道では歩くだけでなく、イベントやフリーマーケット、移動式遊園地といった使い方ができる。車を通行止めにして全面を使うことも可能だ。橋の上にパブリックスペースが出現しているのだ。
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