ARCHITECTURE
空間、アート、食。京都のスモールラグジュアリー〈The Shinmonzen〉で、五感を刺激する滞在を。
May 20, 2023 | Architecture, Art, Design, Food, Travel | casabrutus.com | text_Mako Yamato
京都・祇園白川のほとりに建つ〈ザ シンモンゼン〉。2021年12月の開業以来、世界中から注目を集めるスモールラグジュアリーに今春、待望のメインダイニングが誕生した。シェフ、 ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリスティンの名を冠したレストランが加わり、ロケーション、空間、アート、食と、滞在中のあらゆるシーンで五感を刺激するホテルを案内する。
古くから骨董店が軒を連ね、骨董通として広く知られる新門前通。その落ち着いた風情を持つ通りに面して、街に溶け込むように建つのが〈ザ シンモンゼン〉だ。建築を手がけたのは意外にも思えるが安藤忠雄である。「古都の伝統を忠実に守りつつ、現代の新たなライフスタイルに合うような空間を創ることを意図した。歴史と現代、そして未来の融合。京都という地域を表現しつつ、世界に開かれた世界を創る。ここを訪れ、過ごす人たちが、新たな古都の魅力を発見していただければ」という。
新たに建てられたにも関わらず、町家を思わせる格子を持つ外観は主張しすぎることなく控えめ。実際には4階建てでありながら、正面からは2階建てに見える設計も相まって、街並みにすっと溶け込んでいる。
新たに建てられたにも関わらず、町家を思わせる格子を持つ外観は主張しすぎることなく控えめ。実際には4階建てでありながら、正面からは2階建てに見える設計も相まって、街並みにすっと溶け込んでいる。
「シンモンゼン」のSの字が染め抜かれた暖簾をくぐって中に入れば、京都らしい鰻の寝床を感じさせる長いアプローチが現れる。壁の一方は格子、もう一方は打ちっ放しのコンクリートと、らしい意匠が気持ちを盛り上げてくれる。
フランス・プロヴァンスのワイナリー〈シャトー・ラ・コスト〉内にある〈ヴィラ・ラ・コスト〉の姉妹ホテルであり、同様のコンテンポラリー・アートと共に、日本の伝統的できめ細やかなホスピタリティでもてなす〈ザ シンモンゼン〉。館内の空間演出はフランス人インテリアデザイナー、レミ・テシエが手がけた。
フランス・プロヴァンスのワイナリー〈シャトー・ラ・コスト〉内にある〈ヴィラ・ラ・コスト〉の姉妹ホテルであり、同様のコンテンポラリー・アートと共に、日本の伝統的できめ細やかなホスピタリティでもてなす〈ザ シンモンゼン〉。館内の空間演出はフランス人インテリアデザイナー、レミ・テシエが手がけた。
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