ARCHITECTURE
グーグルが、食と憩いの複合施設をNYにオープン！
『カーサ ブルータス』2023年6月号より
| Architecture, Food, Travel | window on the world | text_Mika Yoshida & David G. Imber
ハドソン川に完成した〈ピア57〉は、グーグルが「わが社からNYへの贈り物」と胸を張る文化複合施設だ。
1907年、貨物船用の桟橋として建設された〈ピア57〉。火事や客船用桟橋への転身など様々な出来事を経て、このたび市民に開かれた公共施設に。歴史的建造物の指定を受けている。photo_Hudson River Park
屋上庭園には6時～25時の間、誰でも無料で入れる。天窓の下はグーグルのオフィス！ photo_Hudson River Park
内部を設計したのはディラー・スコフィディオ＋レンフロ。くつろぎ空間の〈リビングルーム〉では、窓越しに川やダウンタウンの景観が堪能できる。また一足先に昨年オープンしたルーフトップパークは、なんとNYで最大面積を誇る屋上庭園だ。
手頃な飲食店が並ぶフードコート〈マーケット57〉は、才能はあっても人種や性別等で好機を得にくい若手料理人のショーケースとしても機能する。経営は米国料理界のアカデミー賞ことジェームズ・ビアード賞の財団だ。
また食に限らず、ハイテク機器の整ったレンタルスペースを近隣の団体やNPOに無料提供したり、地元の環境をテーマにしたギャラリーも常設。川つまり地元の自然に触れながら文化や食を誰もが楽しめる〈ピア57〉は、成熟した都市の豊かさとは何かを考えさせる。
手頃な飲食店が並ぶフードコート〈マーケット57〉は、才能はあっても人種や性別等で好機を得にくい若手料理人のショーケースとしても機能する。経営は米国料理界のアカデミー賞ことジェームズ・ビアード賞の財団だ。
また食に限らず、ハイテク機器の整ったレンタルスペースを近隣の団体やNPOに無料提供したり、地元の環境をテーマにしたギャラリーも常設。川つまり地元の自然に触れながら文化や食を誰もが楽しめる〈ピア57〉は、成熟した都市の豊かさとは何かを考えさせる。
人々の交流を促す〈リビングルーム〉。photo_Colin Miller
〈マーケット57〉。11時～20時。photo_Colin Miller
