ARCHITECTURE
一辺7メートル! 佐藤可士和が〈ユニクロ〉のロゴを巨大化した理由とは?
May 4, 2023 | Architecture, Design | casabrutus.com | photo_Kenya Abe text_Akio Mitomi
群馬県前橋市にオープンした〈ユニクロ 前橋南インター店〉は、巨大なロゴを3方に配した建築が周辺の郊外モールエリアでひときわ目立ち、今までにない風景をつくり出している。同店のトータルクリエイティブディレクションを担った佐藤可士和に、その建築デザインの意図を聞いた。
全国有数のクルマ社会である群馬県。県庁所在地である前橋市の郊外は、北関東自動車道前橋南インターの周辺にモール街が広がる一大商業地区だ。その一角に出現した〈ユニクロ 前橋南インター店〉は一辺7メートルの巨大なロゴで、周囲を圧倒する存在感を放っている。
それぞれのロゴの内側はフラワーショップ、カフェ、キッズパークと異なる機能をもつ空間を構成する。サインと建築が一体化した、まったく新しいタイプの店舗「UNIQLO LOGO STORE」と命名され、この場所を皮切りに全国で展開していく予定だ。
それぞれのロゴの内側はフラワーショップ、カフェ、キッズパークと異なる機能をもつ空間を構成する。サインと建築が一体化した、まったく新しいタイプの店舗「UNIQLO LOGO STORE」と命名され、この場所を皮切りに全国で展開していく予定だ。
〈ユニクロ 前橋南インター店〉の建築デザインを監修したのはクリエイティブディレクターの佐藤可士和。2006年にグローバル旗艦店である〈ユニクロ ソーホー ニューヨーク店〉を手掛けて以来、同ブランドのクリエイティブディレクションを担当している。
「店というのはブランドの理念や考え、ビジョンを発信するメディアだと捉えて、今まで取り組んできました。この《ユニクロ 前橋南インター店》は、〈ユニクロ〉の色々な店を作ってきた知見が詰まった、最新型になっています。ただ服を買うのではなく、そこに来ること自体がひとつの体験になり、地域の活性化にもつながる。今後のロードサイド店のモデルとして、新しい形を考えました」
その答えの一つが、ランドマークとなったこの巨大なキューブだと佐藤は話す。
「2021年に〈国立新美術館〉で開催した『佐藤可士和展』がヒントになっています。各社のブランドロゴと共に〈ユニクロ〉のロゴも約3メートル四方のドローイングにして展示したのですが、来場者の方が一緒に写真を撮ってSNSに上げてくれた。スケールを超えてプレゼンテーションの仕方を変えると、ブランドのロゴもエンターテインメントのコンテンツになるんだなということを、確信できました」
関連記事:【最速レポート】佐藤可士和が案内する『佐藤可士和展』のすべて。
「店というのはブランドの理念や考え、ビジョンを発信するメディアだと捉えて、今まで取り組んできました。この《ユニクロ 前橋南インター店》は、〈ユニクロ〉の色々な店を作ってきた知見が詰まった、最新型になっています。ただ服を買うのではなく、そこに来ること自体がひとつの体験になり、地域の活性化にもつながる。今後のロードサイド店のモデルとして、新しい形を考えました」
その答えの一つが、ランドマークとなったこの巨大なキューブだと佐藤は話す。
「2021年に〈国立新美術館〉で開催した『佐藤可士和展』がヒントになっています。各社のブランドロゴと共に〈ユニクロ〉のロゴも約3メートル四方のドローイングにして展示したのですが、来場者の方が一緒に写真を撮ってSNSに上げてくれた。スケールを超えてプレゼンテーションの仕方を変えると、ブランドのロゴもエンターテインメントのコンテンツになるんだなということを、確信できました」
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