ARCHITECTUREPR
建築家・内藤廣が語る、渋谷駅の都市開発の未来とは?
『【渋谷区制施行90周年記念誌】 渋谷区のちから。』より抜粋。
December 26, 2022 | Architecture | PR | text_Housekeeper
年々新たな発展を遂げる、渋谷駅中心地区の再開発。その根幹となる計画に長年関わってきた建築家の内藤廣に、この再開発事業の狙いと、今後の展望について話を聞いた。
「アーバン・コア」がつなぐ、まったく新しい街。
渋谷駅中心地区の再開発では、「アーバン・コア」という概念を取り入れています。例えば超高層の建物は、人が移動するコア(エレベーターやエスカレーターなど)の部分を内側に抱え込んでしまい、人の流れが地上から見えなくなってしまいます。
そこで駅周辺の再開発は、建物を介して街に人々が出やすくなることを一番に考えて、コアを中に抱え込むのではなく、できるだけ建物の前面に出して人々の流れが見えるようにすることを一つのルールにしました。そうすることで、地上からも人々の動きが見えて、渋谷らしい賑わいが感じられ、建物と街が有機的につながります。
そこで駅周辺の再開発は、建物を介して街に人々が出やすくなることを一番に考えて、コアを中に抱え込むのではなく、できるだけ建物の前面に出して人々の流れが見えるようにすることを一つのルールにしました。そうすることで、地上からも人々の動きが見えて、渋谷らしい賑わいが感じられ、建物と街が有機的につながります。
渋谷は都市部としては珍しく地元商店会や自治体に活気があり、人々のアクティビティが常に街にあふれています。渋谷独自の谷地形や人々が集う街の活気を生かしてこその再開発です。
Loading...