安藤忠雄の最新作、ついにオープン! パリの現代美術館〈ブルス・ドゥ・コメルス〉、その全貌にせまる。
June 8, 2021 | Architecture, Art, Design | casabrutus.com | photo_Yuji Ono text_Izumi Fily-Oshima editor_Keiko Kusano
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18世紀の建物の中には、安藤忠雄によるコンクリートの円形の空間「ロトンダ」が収められた。そのロトンダの周りには3フロアに渡り、展示室が展開されている。
〈ブルス・ドゥ・コメルス〉正面ファサード。1889年のパリ万博に際しての改造時に作られた、コリント風の円柱と、アリスティッド・クロワジーによる彫刻が華麗な入り口だ。
レストランのある4階の窓から、安藤作のコンクリートのシリンダーを見下ろす。
コンクリートのシリンダーの外側に、各フロアをつなぐ階段がある。登って行くと、外側の歴史的建造物の装飾と、安藤独特の美しく静かなコンクリートが呼応する様子が、フロアごとに変化して行く。
穀物市場だった時代に、上りと下りがぶつからないようにと作られた、二重螺旋階段。照明は、デザイナーのロナン&エルワン・ブルレック兄弟によるもの。
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