ARCHITECTURE
安藤忠雄設計の美術館、珠江デルタ地帯に誕生!
『カーサ ブルータス』2021年1月号より
December 18, 2020 | Architecture, Travel | window on the world | photo_(c) HEM text_Junko Haraguchi
珠江デルタに位置する広東省仏山市に今秋、安藤忠雄による〈和美術館〉が誕生した。
世界のアート市場で近年ベスト3入りの規模を誇る中国。コレクターも多く、北京、上海には私設美術館も増えている。熱気は地方都市にも及ぶ。〈和美術館〉は、世界的企業「美的集団(マイディアグループ)」の創業家が故郷への貢献としてコレクションを公開する美術館だ。
建築は「円形のズレ」を特徴とし、円の波紋が増幅するようイメージ。下層から上層に向かい、一定の比率で偏心しながら拡大する円の平面を四層重ねた。積層する円の中心には二重螺旋階段を配し、吹き抜けの垂直空間で各層をつなげている。低層階の展示スペースでは、「円」と「四角」、そして二重の「螺旋」と多様な視覚のコントラストを空間に生み出した。早くも土地の新名所となっている。
建築は「円形のズレ」を特徴とし、円の波紋が増幅するようイメージ。下層から上層に向かい、一定の比率で偏心しながら拡大する円の平面を四層重ねた。積層する円の中心には二重螺旋階段を配し、吹き抜けの垂直空間で各層をつなげている。低層階の展示スペースでは、「円」と「四角」、そして二重の「螺旋」と多様な視覚のコントラストを空間に生み出した。早くも土地の新名所となっている。