ART
ロバート・メイプルソープの回顧展。
January 8, 2019 | Art, Travel | casabrutus.com | text_Mika Yoshida & David G. Imber
この冬、グッゲンハイム美術館で1年にも及ぶロバート・メイプルソープ写真展が催されます。
「これはポルノか、それともアートか?」と長年アメリカで最も物議を醸してきた写真家、ロバート・メイプルソープ。1989年に夭逝しながらも、今もなお世界中のアーティストに影響力を与え続ける彼の大回顧展を、世界屈指のメイプルソープ・コレクション収蔵数を誇るグッゲンハイムが満を持して開催する。展示は7月10日までを第一部とし、その後7月24日から2020年1月5日まで第二部が催される。
一部では初期のポラロイド作品からコラージュ、ミックスメディア作品やヌード、花や著名人や友人のポートレートなどを一挙公開。パティ・スミスの写真や本人のセルフポートレートも堪能できる。第二部では過去30年に渡ってメイプルソープが与えてきた影響を、キャサリン・オピーはじめ多くの作家を通じて紹介する。
『Implicit Tensions』というタイトルも秀逸だ。「内在する緊迫感」とも読めるし、implicit の対義語であるexplicit(猥褻な)を即座に連想させることで、外観は猥褻物だが実はパワフルな芸術作品を内包する、というニュアンスも含んでいる。
一部では初期のポラロイド作品からコラージュ、ミックスメディア作品やヌード、花や著名人や友人のポートレートなどを一挙公開。パティ・スミスの写真や本人のセルフポートレートも堪能できる。第二部では過去30年に渡ってメイプルソープが与えてきた影響を、キャサリン・オピーはじめ多くの作家を通じて紹介する。
『Implicit Tensions』というタイトルも秀逸だ。「内在する緊迫感」とも読めるし、implicit の対義語であるexplicit(猥褻な)を即座に連想させることで、外観は猥褻物だが実はパワフルな芸術作品を内包する、というニュアンスも含んでいる。
『Implicit Tensions: Mapplethorpe Now』
〈Solomon R. Guggenheim Museum〉
1071 5th Ave. New York TEL 212 423 3500。2019年1月25日~7月10日、7月24日~2020年1月5日。10時〜17時45分(土~19時45分)。木曜休。入館料25ドル。※土曜の17時45分~19時45分は来館者が払いたい額を払うシステム。2019年1月7日からは営業時間が変更。10時~17時30分(火曜・土曜~20時)。無休。