ART
森の中の仏像群、西野達による〈達仏〉が熊本で常設展示。
| Art, Travel | casabrutus.com | text_Rie Nishikawa
不思議なパワーを持つ仏像!? 西野達作品では日本唯一、パブリックコレクションによる常設展示がスタートしました。
森の生木に仏像を彫った、その名も〈達仏〉。自然の森の中に木の上に何体ものゴールドに輝く仏像が佇む様子は幻想的だ。西野逹といえば、シンガポールのマーライオンを囲ってホテルの客室を作った2011年の「シンガポール ビエンナーレ」の展示や2017年には別府駅前の銅像を取り囲み、露天風呂付き和風旅館を作ったり、と公共の空間にインパクト大! とにかく楽しい大型作品を展開することで知られるアーティスト。
通常は期間限定で終了してしまう展示作品だが、今夏、常設公開となったのがこの〈達仏〉だ。
通常は期間限定で終了してしまう展示作品だが、今夏、常設公開となったのがこの〈達仏〉だ。
熊本・津奈木町で開催された個展『西野達 ホテル裸島 リゾート・オブ・メモリー』(2017年10月〜12月)で、泊まれるアート作品〈ホテル裸島〉とともに好評を博した展示であった23体の達仏に、さらに10体の仏像を追加制作、計33体となり、つなぎ美術館のパブリックコレクションとして常設展示された。
「達仏には何か不思議な力があるんじゃないかと思います。熊本在住の彫刻家に依頼して彫刻作品に仕上げているのですが、1体目を枯木に試し彫りをした際に、仏像を掘ってからその木が生き返り、新芽を出すようになったんです」(西野達)
「達仏には何か不思議な力があるんじゃないかと思います。熊本在住の彫刻家に依頼して彫刻作品に仕上げているのですが、1体目を枯木に試し彫りをした際に、仏像を掘ってからその木が生き返り、新芽を出すようになったんです」(西野達)
西野達の常設展示作品は国内には、中目黒のレストラン「パビリオン」があり、この津奈木町が2か所目、パブリックコレクションとしての常設は国内初だ。
