宮島達男のデジタルカウンター作品が〈日本科学未来館〉に登場! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

宮島達男のデジタルカウンター作品が〈日本科学未来館〉に登場!

東京・お台場にある〈日本科学未来館〉に宮島達男のLEDデジタルカウンター作品が登場。「生と死」というテーマに一貫して向き合う宮島の《Life(Ku-wall)》だ。

宮島達男《Life(Ku-wall) –no.6》2014年。
2001年の開館以来、宇宙飛行士の毛利衛館長のもと、科学技術を文化として捉えたさまざまな展示を行なっている〈日本科学未来館〉。同館は日進月歩の科学技術分野を扱うため、常設展示もつねに更新が行われている。科学技術とともに変わり続ける人の認識や社会について、アートを通じて考える館内のギャラリースペース〈零壱庵(ゼロイチアン)〉に、宮島達男の作品が新たに登場した。
宮島達男《Life(Ku-wall) –no.6》2014年 (部分)。
宮島は、一貫して人の「生と死」をテーマに、デジタルの数字カウンターを使って表現しているアーティストだ。東日本大震災発生の2日後から犠牲者への鎮魂の意を込めて消灯し続ける東京・六本木のパブリックアート《Counter Void -光の壁-》などがよく知られている。

3階のギャラリースペース〈零壱庵〉に足を一歩踏み入れ、薄暗い空間の奥に設置された作品に目をこらすと、グリーンに光るLEDの数字が無数に見えてくる。黒いモニター画面に表示される数字は一見無秩序に見えるが、実は一定のアルゴリズムに基づいている。生命のように自己増殖的に変化し続ける動きのアルゴリズムを作成したのは、人工生命研究者の池上高志だ。
〈日本科学未来館〉3階のギャラリースペース〈零壱庵〉。
「このシリーズはいろいろなプログラムのバージョンがあるのですが、今回の展示は“サイクルがその前のサイクルに影響される”というプログラムです。生命はひとりで生きているのではなく、周りに影響され、かつ影響を与えながら生きていくわけですが、それを表現している。だから、すべての数字が表示されない“死の森”状態になったり、急激に表示スピードが早くなったりするときもあります」(池上高志)
宮島達男《Life(Ku-wall) –no.6》2014年。 photo_Jack Hems
《Life(Ku-wall)》は2014年からの作品シリーズで、各地で展示が行われてきた。今回の展示は半年から1年の期間限定となる見込み。〈日本科学未来館〉で同タイミングではじまった「『生命』になりたい! ブルックスのジュースを探して」展と呼応する形で、「生命とは何か?」を問いかけるものとなる。同展ではアートに特化したハッカソン「Art Hack Day 2018」の優秀作品とともに、池上高志と植田工によるアート作品も展示されている。ちなみに、7月19日からは、佐藤卓が総合ディレクターをつとめる『デザインあ展 in TOKYO』も同館ではじまる。合わせて観に行ってみるのもいいかもしれない。
池上高志、植田工《マリア、人工生命、膜、魚》2018年。「『生命』になりたい!ブルックスのジュースを探して」展より。

〈日本科学未来館〉

東京都江東区青海2-3-6 TEL03 3570 9151。火曜休。10時〜17時(入館券の購入は閉館30分前まで)。入館料620円。「『生命』になりたい! ブルックスのジュースを探して」は10月31日まで、『デザインあ展 in TOKYO』は7月19日から10月18日まで。 ※『デザインあ展 in TOKYO』は入場料1600円。