ART
アメリカ自然史博物館で海洋探査を学びたい。
『カーサ ブルータス』2018年5月号より
April 12, 2018 | Art, Travel | a wall newspaper | photo_AMNH/D. Finnin, R. Mickens text_Mika Yoshida & David G. Imber editor_Yuka Uchida
恐竜やジオラマ、宇宙や化石で知られるNYの博物館で海の展覧会がスタート。その名も『まだ見ぬ深海』展!
『まだ見ぬ深海』展会場のドアを開けると、そこはバーチャル・ビーチ! 足を進めると、海底ワールドが広がっている。
地球の表面は7割が海に覆われていながら、そのほとんどがまだ知られていない。まだ見ぬ海の果てで、どんな生物が何をしているんだろう? そんな疑問に答えてくれる展覧会だ。衛星画像やロボット工学、高精細な画像撮影といったテクノロジーによって近年発見された、深海の営みが紹介される。ミクロなプランクトンの姿がつぶさに確かめられたかと思えば、巨大スクリーンでは実物大のダイオウイカやクジラがダイナミックに横切っていく。
地球の表面は7割が海に覆われていながら、そのほとんどがまだ知られていない。まだ見ぬ海の果てで、どんな生物が何をしているんだろう? そんな疑問に答えてくれる展覧会だ。衛星画像やロボット工学、高精細な画像撮影といったテクノロジーによって近年発見された、深海の営みが紹介される。ミクロなプランクトンの姿がつぶさに確かめられたかと思えば、巨大スクリーンでは実物大のダイオウイカやクジラがダイナミックに横切っていく。
地球上で最も深いとされるマリアナ海溝。その5800kmの海底まで潜っていく映像も上映され、海底探索気分が味わえたりも。発泡スチロールのカップが深海でどう圧縮するか、深さごとに実物で見せる展示あり、床で泳ぐ魚群が来訪者の歩みに合わせて移動するインタラクティブコーナーあり。海洋の豊かな恵みを楽しく学ぶ一方で、激減する漁獲高や、気候変動による生態の変化、海の汚染状況もわかりやすく解説する。今は海洋探査の黄金期、だが人類が海にもたらす脅威は史上最大。海への見方が改まる展覧会だ。
Unseen Oceans
〈American Museum of Natural History〉Central Park W. & 79th St., New York TEL (1)212 769 5100。 〜2019年1月6日まで。10時〜17時45分。無休。入場料28ドル。