ウィリアム・クラインの作品を起点に、現代の都市写真を考える。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ウィリアム・クラインの作品を起点に、現代の都市写真を考える。

ウィリアム・クラインの描いた都市のイメージを出発点に、日本、アジアの現代の写真作家が描く都市像を紹介する展示が〈21_21 DESIGN SIGHT〉で始まります。

ウィリアム・クライン『Wings of the Hawk, New York 1955』
ウィリアム・クライン『Cineposter, Tokyo 1961』
ウィリアム・クライン『Wings of the Hawk, New York 1955』
ウィリアム・クライン『Cineposter, Tokyo 1961』
ウィリアム・クラインは1956年に写真集『ニューヨーク』』でデビュー。その後ローマ、モスクワ、東京、パリと世界各地の都市をフィルムに収め、その後は写真だけなく、『ポリーマグー お前は誰だ?』をはじめ、映像やグラフィック、ファッションの分野にも進出。現代の視覚文化に決定的な影響を与えたスーパースターだ。

今回〈21_21 DESIGN SIGHT〉では、ウィリアム・クラインの捉えた都市ヴィジョンを起点に、ジャンルや国、時代を越境して、日本やアジアの若手写真家が捉えた都市のイメージを紹介する。
ウィリアム・クラインは世界各地の都市のイメージをフィルムに収め、発表した。順に『Kiev, railway station, Moscow 1959』、『School Out, Dakar 1963』、『Le Petit Magot, November 11the, Paris 1968』
ウィリアム・クラインは世界各地の都市のイメージをフィルムに収め、発表した。順に『Kiev, railway station, Moscow 1959』、『School Out, Dakar 1963』、『Le Petit Magot, November 11the, Paris 1968』
今回の展覧会のディレクターを務める伊藤俊治は、ウィリアム・クラインの軌跡は、イメージの巨大な実験の繰り返しだったと話す。だからこそ、今回、クラインの写真とともに展示する作家を評して「独自の想像力と創造性を持ちながら、クラインの写真の記憶と冒険を受け継いでいるように思います。彼らの多元的な表現世界は一つ一つの生きた小惑星であり、現代のヴィジュアル・コミュニケーションの均質性を打ち破る生命力を内包しています」と語る。

現在だけでなく、22世紀をも見据えた未来の写真都市を描き出す、野心ある参加作家の一部を紹介する。
西野壮平『TOKYO』。異なる視点から撮影した写真を組み合わせることで、時間や場所が錯綜した架空の都市のイメージをつくりだす西野。今回は、綿密な大判フォトコラージュを展示する。
沈昭良『STAGE』。台湾総芸団が演舞などで使用する大型ステージトラックの様子をカラー写真で展示するとともに、トラックの組み立てから撤去まで24時間撮影した映像を組み合わせたフォトインスタレーションで表現。
石川直樹『Sundaland 2017』。今回の展示では、石川が撮った極地の都市の写真に、サウンドアーティストの森永泰弘がフィールドレコーディングした音を重ね、各都市の騒めきを表現する。
勝又公仁彦『Panning of Days-Syncretism/Palimpseste-』。同一地点から異なる日に撮影した写真を再構成したシリーズより。
西野壮平『TOKYO』。異なる視点から撮影した写真を組み合わせることで、時間や場所が錯綜した架空の都市のイメージをつくりだす西野。今回は、綿密な大判フォトコラージュを展示する。
沈昭良『STAGE』。台湾総芸団が演舞などで使用する大型ステージトラックの様子をカラー写真で展示するとともに、トラックの組み立てから撤去まで24時間撮影した映像を組み合わせたフォトインスタレーションで表現。
石川直樹『Sundaland 2017』。今回の展示では、石川が撮った極地の都市の写真に、サウンドアーティストの森永泰弘がフィールドレコーディングした音を重ね、各都市の騒めきを表現する。
勝又公仁彦『Panning of Days-Syncretism/Palimpseste-』。同一地点から異なる日に撮影した写真を再構成したシリーズより。

『写真都市展-ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち-』

〈21_21 DESIGN SIGHT〉

東京都港区赤坂9-7-6
TEL 03 3475 2121。2月23日〜6月10日。10時〜19時。一般1,100円。火曜休。