ART
オラファー・エリアソン 行動により見いだされるオブジェ展|GENÈVE
『カーサ ブルータス』2018年2月号より
January 21, 2018 | Art | a wall newspaper | text_Chiyo Sagae
観る者の日常の視覚や意識を揺り動かす作品で知られるデンマーク生まれのアイスランド人アーティスト、オラファー・エリアソン。世界的に著名な作家自身による(意外にも)初の個展が、ジュネーブのギャラリー〈エスパス・ミュレル〉で開催される。
作品を設置する場の歴史や自然、建築物との対話から生まれる壮大なインスタレーションで知られるエリアソンだが、こうした大作の移設は難しい。それゆえに、彼の小さな作品を一挙に鑑賞できる個展は極めて稀だ。作品の基本エレメントである光、水、色彩をテーマに制作したこれまでの作品に加え、旧市街の一軒家建築を会場にした今回の展示のために設置するインスタレーション作品もお目見えする予定。
作品オブジェはどれも観る、移動するなど、鑑賞者のアクションがあってこそ意味を持つ。壮大な装置作品と同様に、彼ならではの知覚の不思議体験を約束する小さなオブジェに出会える、またとない機会になる。
作品オブジェはどれも観る、移動するなど、鑑賞者のアクションがあってこそ意味を持つ。壮大な装置作品と同様に、彼ならではの知覚の不思議体験を約束する小さなオブジェに出会える、またとない機会になる。
〈Espace Muraille〉
Place des Casemates 5, GenèveTEL (41)22 310 42 92。1月24日〜4月28日。10時〜12時、13時〜18時(土は午後のみ)。日曜・月曜休。無料。