江戸に現れた東京タワー!? 山口晃の浮世絵「新東都名所」シリーズを公開。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

江戸に現れた東京タワー!? 山口晃の浮世絵「新東都名所」シリーズを公開。

アダチ伝統木版画技術保存財団設立20周年を記念した企画展が3月3日より目白ショールームで開催。現代美術家・山口晃氏による現代浮世絵「新東都名所」の作品展示と、山口氏が厳選した江戸浮世絵10撰が並ぶ。

山口晃「芝の大塔」(2014)。
江戸時代、大衆に愛された浮世絵。アダチ版画は昭和初期より、この浮世絵の魅力を広く伝えようと、高い制作技術を持った摺師、彫師をかかえ、その技術伝承を担ってきた唯一の版元だ。現在は浮世絵版画の復刻や大和絵、墨絵の再現のほか、現代アーティストを絵師として迎え、新たな浮世絵作品を発表し続けている。最近では、草間彌生「富士山」浮世絵版画プロジェクトも話題となった。
左/ベテランの彫り師による緻密な作業。右/摺り師の中には美大出身の若手も存在する。
左/東洲斎写楽「嵐龍蔵の金貸石部金吉図」。右/喜多川歌麿「高名美人六家撰 難波屋おきた」。
今回、アダチ版画がコラボレーションする相手は、現代美術家の山口晃氏。2012年に発表した現代浮世絵「新東都名所 東海道中 日本橋改」に続き、2014年末には「芝の大塔」が完成。本展ではこの2点の作品展示と制作工程を紹介するほか、山口氏が厳選したアダチ版復刻浮世絵10点が並び、それぞれに山口氏のコメントが寄せられる。「歌麿と写楽、人物の描き方の違い」や「北斎と広重、空間把握の違い」など、山口氏の視点で読み解く浮世絵論は、初心者にもわかりやすく、興味深いものばかりだ。