ピクサーを飛び出したアートディレクターによる、新たなる挑戦。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ピクサーを飛び出したアートディレクターによる、新たなる挑戦。

ピクサーのアートディレクターとして『トイ・ストーリー3』などのアートワークを手がけてきた堤大介とロバート・コンドウのふたりが、新たなチャレンジと成長の場を求めて独立し設立したアニメーションスタジオ「トンコハウス」。彼らの初監督作品『ダム・キーパー』の世界をさまざまなアートワークを通して紹介する展覧会が開催される。

「ダム・キーパー」グラフィックノベル 出版発表グラフィック, 2015
彼らがゼロから制作を行った18分間の短編作品『ダム・キーパー』は、大気汚染に覆われた世界で街を守るダムを動かす豚の少年の物語。クレヨンで描いたようなタッチから温かさとノスタルジックな空気が漂うこの作品は、2015年のアカデミー賞にノミネートされるなど、世界中で高い評価を集めている。
放課後のぶたくん「ダム・キーパー」最終フレーム, 2013
そんな「トンコハウス」の制作風景を垣間見ることができる展覧会が、クリエイションギャラリーG8で行われる「トンコハウス展 『ダム・キーパー』の旅」だ。『ダム・キーパー』のデザイン画やストーリー設定などが展示され、作品の背景などをより深く知ることができる。また、スペシャル企画として、コマ撮りアニメーションスタジオ「ドワーフ」やジオラマアーティスト・荒木智との新作コラボレーションも展示。さらには、サンフランシスコにあるスタジオの内装を再現したスペースで、新作『ムーム』など進行中のプロジェクトも紹介する。
「ムーム」コンセプトアート, 2014
「なぜ自分たちはアニメーションをつくるのか」「なぜこの設定なのか」と自問自答を繰り返しながら丁寧に作り上げられたという『ダム・キーパー』。ふたりがピクサーを飛び出してまでチャレンジしたかった、この作品にかける強い想いと制作現場の熱気が感じられる展覧会だ。