ART
大友克洋の巨大な陶板アートが出現!
『カーサ ブルータス』2021年3月号より
| Art | a wall newspaper | photo_Kenya Abe text_Housekeeper
大友克洋が原画・制作監修を手がけた5mの陶板アートが、隈研吾設計の新施設に誕生。
東京工業大学の大岡山キャンパスに現れた、直径5mの巨大な陶板壁画。その名も《ELEMENTS OF FUTURE》が昨年12月にお披露目された。原画・制作監修は大友克洋。設置場所は今春オープン予定の〈Hisao & Hiroko Taki Plaza〉内だ。カフェも併設した新施設のシンボルとして、大友が同大の博物館の資料などから着想を得て制作した。
作品は「50年先の日本、世界の未来」をテーマに、火、機械、鉱物、水、建築、人間の計6要素が中央の渦に向かって盛り上がっている。中でも「都市と人は未来に対する要素になると思って大きく作った。やはり新しいものを作っていくのは人間ではないかと思う」と大友。さらに「新型コロナの後にやってくるかもしれない混沌としたものを乗り越えなければいけない。そうしたカオスのようなものを取り入れた」と語る。曜変天目をイメージした渦は宇宙を表しており、その位置を中心からやや上にすることで「混沌を乗り越え上を目指して進んでほしい」という思いが込められている。
今作は壁画で初めての球状鉄骨構造の上にある陶板作品だ。静岡県熱海市にある〈クレアーレ熱海ゆがわら工房〉の職人15名が携わり、焼き物らしい質感の出る粘り気の強い信楽の土を使って一枚の巨大な粘土を制作。それを575ピースに切り分けて素焼きし、6500色の微妙な釉薬を管理するノウハウを生かして色づけした。構想から完成までは2年半を費やしたという。ディテールも気になるが、何より作品の前に立つと、びりびりと伝わってくるエネルギーに圧倒される。こんな時代だからこそ、未来へと目を向ける力をくれる作品だ。
作品は「50年先の日本、世界の未来」をテーマに、火、機械、鉱物、水、建築、人間の計6要素が中央の渦に向かって盛り上がっている。中でも「都市と人は未来に対する要素になると思って大きく作った。やはり新しいものを作っていくのは人間ではないかと思う」と大友。さらに「新型コロナの後にやってくるかもしれない混沌としたものを乗り越えなければいけない。そうしたカオスのようなものを取り入れた」と語る。曜変天目をイメージした渦は宇宙を表しており、その位置を中心からやや上にすることで「混沌を乗り越え上を目指して進んでほしい」という思いが込められている。
今作は壁画で初めての球状鉄骨構造の上にある陶板作品だ。静岡県熱海市にある〈クレアーレ熱海ゆがわら工房〉の職人15名が携わり、焼き物らしい質感の出る粘り気の強い信楽の土を使って一枚の巨大な粘土を制作。それを575ピースに切り分けて素焼きし、6500色の微妙な釉薬を管理するノウハウを生かして色づけした。構想から完成までは2年半を費やしたという。ディテールも気になるが、何より作品の前に立つと、びりびりと伝わってくるエネルギーに圧倒される。こんな時代だからこそ、未来へと目を向ける力をくれる作品だ。
おおともかつひろ
漫画家・映画監督。1954年生まれ。代表作に『童夢』『AKIRA』『スチームボーイ』など。ペンタッチに頼らない均一な線による緻密な書き込みと複雑なパースなどの作風で、漫画界に多大な影響を与えた。2013年、紫綬褒章受章。
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