アートスポット〈十和田市現代美術館〉から食品市場〈八食センター〉へ|行くぜ、東北。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

アートスポット〈十和田市現代美術館〉から食品市場〈八食センター〉へ|行くぜ、東北。

2008年の開館以来、毎年15万人に及ぶ人々が訪れる〈十和田市現代美術館〉。官庁街通り全体を大きな美術館に見立てた町ぐるみのアートプロジェクトは、アートによる地域活性のモデルケースとして、国内外から注目を集めています。鑑賞後は八戸市の食品市場〈八食センター〉へ。美術館とあわせて北国ならではの美味を堪能する欲張りな休日に、青森の懐の深さを再認識するはずです。

メインエントランス脇に立つ韓国人アーティスト、チェ・ジョンファの《フラワー・ホース》は美術館の顔ともいえる作品。奥の建物の外壁画はポール・モリソン(イギリス)の《オクリア》と奈良美智による《夜露死苦ガール2012》。設計は西沢立衛。Courtesy of Alison Jacques Gallery, London
歴史ある馬産地で、戦中には軍馬補充部が設置された馬の町・十和田。「駒街道」の名で親しまれる官庁街通りには馬をモチーフにした彫刻やオブジェがあちこちにあり、町の歴史を今に伝えている。

その官庁街通りに立つ〈十和田市現代美術館〉は、十和田市が推進するアートによる町づくりプロジェクト「Arts Towada」の中核施設として2008年にオープン。美術館室内だけでなく屋外にも作品を展示し、建築やさまざまなプログラムを通じて町とつながるあり方は、ここ数年活況を見せる国内のアートシーンを刺激し続けてきた。
オーストラリア出身のロン・ミュエク作《スタンディング・ウーマン》。4メートルもの巨大な女性像。細部は今にも動きだしそうなほどリアルだ。 Courtesy Anthony d'Offay, London
展示作品は「都市、自然そしてアートの共生」をテーマに、国内外で活躍するアーティストがオリジナルで制作したサイトスペシフィックな作品が中心。開館から2年後の2010年には、草間彌生の《愛はとこしえ十和田でうたう》をはじめとする体験型の大型作品が展示された屋外のアート広場が完成し、官庁街通りの歩道にもストリートファーニチャーが設置された。

冬場は30~40センチの積雪があり、春になれば街道の並木に桜が咲き誇る。十和田の自然と町の風景に溶け込んだサイトスペシフィックなアートは、訪れるたびに違う表情を見せ、新鮮な感動を与えてくれる。

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