長場雄が《最後の晩餐》を描くとこうなります。最新個展『The Last Supper』開催中! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

長場雄が《最後の晩餐》を描くとこうなります。最新個展『The Last Supper』開催中!

長場雄の最新個展『The Last Supper』が、〈MIYASHITA PARK〉のギャラリー〈SAI〉にて開催中。長場がこれまで影響を受けてきたポップ・アイコンや街中で見つけた人々のイラスト、初の試みとなる直方体のキャンバス作品、そして壁画など、バラエティ豊かな作品が揃った。作品のモチーフや本展の注目ポイントなどを、本人に会場で直撃インタビュー!

個展のタイトルでもある《The Last Supper》と長場。
──会場入ってすぐ目に飛び込んでくるのが、展覧会のタイトルでもある作品《The Last Supper》。ジョン・レノンやカート・コバーンなどが集まった、長場さん流《最後の晩餐》ですね。

今のスタイルの絵を描き始めた時、フェルメールなどの名画をモチーフに描いていて、《最後の晩餐》もその中で描いたものです。そのままを描いても面白くないので、自分が好きだったものや影響を受けたものを登場させていますね。自分は音楽とファッションが好きなので、カート・コバーンやジョン・レノンがいて、ファッションの要素だと映画『キッズ』のスケーターたちがいたり。
『The last Supper』。ジョン・レノンを中心に、デヴィッド・ボウイやカートコバーン、映画『キッズ』のキャラクターなどが、レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》のポーズで集合。長場が強く影響を受けたヒーローたちが集まった。
ジョン・レノンのアートワークは、長場にとって強い思い入れのある作品だ。
──個々の作品にも、ビースティ・ボーイズや映画『スタンド・バイ・ミー』のワンシーンなど、マスターピースや時代のアイコンたちが並んでいます。

描いているのは、若い頃に影響を受けてきたカルチャーです。展示した作品はこれまでエースホテルのメモ帳にずっと描いてきたもので、それを今回キャンバス作品として描き直しました。今でも新しいカルチャーに出会うことはあるんですが、やっぱり若い時に影響を受けた音楽やファッションはずっと大事で。モチーフを書く際にもやっぱりそういった、かつて熱中したものを選んじゃいますね。

──ドローイングとして描かれた時期は、いつくらいでしょうか。

作品によって割とバラバラですね。ジョン・レノンとかデヴィッド・ボウイは今の作風を始めた2014年くらいの作品で、いつか展示したいなと思っていて。前回〈GALLERY TARGET〉でやった展覧会『Express More with Less』では50号が最大だったんですけど、今回の最大作品は《The Last Supper》で300号相当。これまでの作品の中で一番大きなキャンバス作品です。
ジョン・レノンやデヴィッド・ボウイは、長場が今の作風を始めてすぐの頃に描いた作品。エースホテルのスタンプは、ジョン&ヨーコはニューヨーク、ボウイはロンドン・ショーディッチと、作品に合わせているところもポイント。

カート・コバーンの横には、シド&ナンシー。長場が若かりし頃に多大な影響を受けたカルチャー・アイコンたちが勢ぞろい。
こちらは映画『スタンド・バイ・ミー』のワンシーン。
──2019年に原宿の〈GALLERY TARGET〉で行われた展覧会で初めてキャンバス作品を発表されましたが、今回も平面作品は全てキャンバスに描かれていますね。

そうですね、やっぱりアートとしてはこれからもキャンバス作品を続けていきたい。紙と違って、キャンバス作品は長く残るから良いなと思います。でもメモ帳に描いていたドローイングの質感やラフ感はキャンバスでもきちんと表現したいと思っていて。キャンバスに描くときはメモ帳のアートワークを拡大して下描きし、それをアクリル絵具で塗っていくという作業なんですが、ドローイングの軽やかさや滲みなどは修正せずに活かしています。あとメモ帳に印字されているエースホテルのスタンプも、そのアートワークを描いたメモと同じホテルのものを残していますね。

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