ボレマンスとマンダース、金沢21世紀美術館で初のコラボ|青野尚子の今週末見るべきアート | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ボレマンスとマンダース、金沢21世紀美術館で初のコラボ|青野尚子の今週末見るべきアート

ミヒャエル・ボレマンスとマーク・マンダース。一度見たら忘れることのできない、鮮烈な記憶を残す2人の作家が〈金沢21世紀美術館〉で二人展を開いています。ふたりがディスカッションしながら場を作り上げた、特別な展覧会です。

マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》。ピエロ・デッラ・フランチェスカら初期ルネサンスの絵画なども参照している。
ミヒャエル・ボレマンスはベルギーのゲラールスベルゲンという小さな街に生まれ、現在はゲントを拠点にしているアーティスト。マーク・マンダースはオランダのフォルケルという地方都市に生まれ、現在はロンセというベルギー西部の街に住んでいる。ともに1960年代生まれ、日本でも紹介されたことのある中堅の作家たちだ。
マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》部分。暴力的にも感じられるが、表情は穏やかだ。
ミヒャエル・ボレマンス《貸し付け》。首のない少女が描かれる。タイトルも謎だ。
ボレマンス作品が並ぶ展示室。
〈金沢21世紀美術館〉で開かれている彼らの展覧会は「ダブル・サイレンス」というタイトルだ。会場にはタイトル通り静かに黙しているようにも、逆に何かを饒舌に語りかけているようにも見える作品が並ぶ。
奥行きのある展示室にはマンダースがビニールで部屋のようなものを作っている。右奥の絵画はボレマンスの《クロス》、左はマンダースの《乾いた土の頭部》。
マーク・マンダースの”部屋”の中のオブジェ《像の習作》。
大小さまざまなサイズのボレマンスの絵画は人物像が多い。マンダースは板のようなものが挿入された顔面の彫刻や、家具や家のように見えるインスタレーションを出品している。マンダースは18歳のときに「建物としてのセルフ・ポートレイト」というコンセプトを得る。それはあたかも神の啓示のような体験だったようだ。以来、彼が作るものはすべてが一つの大きな自画像を構成しているのだという。

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