ART
写真家・髙橋恭司による写真、陶芸、書の展示。
| Art, Culture, Design | casabrutus.com | text_Akio Mitomi editor_Keiko Kusano
1990年代以降を牽引してきた写真家のひとりである髙橋恭司が、60歳を期に写真と陶芸、書を自由な感覚で展示する『写人趣味60』が、東京・渋谷の〈HAUS STUDIO〉で開催される。会期中には公開インタビューのインスタグラム中継も予定されている。
髙橋恭司『写人趣味60』作品制作風景。video_Yosuke Morimoto
雑誌『Purple』や『CUTiE』で注目され、ファッションや広告を舞台に写真家として活躍してきた髙橋恭司。今回の『写人趣味60』では、写真のほか栃木・益子〈成井窯〉の器に自由に絵付けした作品や書も展示。キャリアを重ねた写真家が文人趣味ならぬ“写人”趣味をタイトルに掲げた。写真に向き合いながら陶芸や書をたしなみ、楽しむ景色を見せようという企画だ。
1年前から故郷・益子で器の絵付けを始めた髙橋。東京では書やペインティングにも挑戦。詩や文章、書画に親しむ文人のように、“写人”として器や書などを自由に楽しんでいる景色を、今回は展示する。「絵付けはグラフィティだ」とも話す髙橋の、写真を通して長らく培ってきた表現者としての才能が、新たな分野で開花しようとしている。
7月15日まで〈東京都写真美術館〉開催中の『写真とファッション 90年代以降の関係性を探る』展の展示と併せて見ることにより、髙橋恭司という写真家の円熟と、“写人”としての表現領域の広がりを、より具体的に感じられるだろう。
7月15日まで〈東京都写真美術館〉開催中の『写真とファッション 90年代以降の関係性を探る』展の展示と併せて見ることにより、髙橋恭司という写真家の円熟と、“写人”としての表現領域の広がりを、より具体的に感じられるだろう。
『写人趣味60』
東京都渋谷区神南1-2-5〈JINNAN HOUSE〉内。6月26日〜7月19日。11時30分〜22時(日曜〜19時)。最終入場1時間前。無料(1ドリンク制)。6月27日16時から「公開インタビューイベント 高橋恭司『写人趣味60』」を開催。予約方法は公式サイトに掲載、〈JINNAN HOUSE〉公式インスタグラム(@jinnan.house)でライブ配信を予定。
