『東京ビエンナーレ』が、市民主体の芸術祭として開催。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

『東京ビエンナーレ』が、市民主体の芸術祭として開催。

日本のアートシーンに大きな影響を与えた国際芸術祭『東京ビエンナーレ』が、開催地の市民とアーティストがタッグを組み、新たな形で開催される。

椿昇《We'll meet again 2020》2019 © Noboru Tsubaki(参考画像)
畠山直哉《Rikuzentakata/2011.10.13 Takata-cho tatenooki》(参考画像)
高山明《マクドナルドラジオ大学》2017 Photo by 蓮沼昌宏(参考画像)
『東京ビエンナーレ』は、戦後復興期の1952 年から上野・東京都美術館で開催されていた国際美術展だ。とくに1970年の〈人間と物質〉をテーマに掲げた第10回は、その実験的な試みで以降の日本の美術史にも大きな影響を与えた。それから半世紀。今年より『東京ビエンナーレ』という名前を同じくして、まったく新しい形の芸術祭として開催される。

総合ディレクターはアーティストの中村政人と小池一子だ。会場となるのは、都心北東エリアの千代田区・中央区・文京区・台東区の小学校や大学、歴史的建造物、公共空間、遊休空間、水辺などおよそ100カ所。市民委員会からスタートした新しい『東京ビエンナーレ』は、アート、デザイン、建築、まちづくりなど様々な角度からそこに住む人々とそこへ集う人々をつなげることを目指す。地域のコミュニティを生かしたアート作品の展示も大きなポイントだが、教育や災害対応力・回復力についてのプロジェクトなど取り組みは多岐にわたり、未来を見据えたものとなっている。
佐藤直樹《そこで生えている。2010~2020》 © 佐藤直樹個展「秘境の東京、そこで生えている」2017(参考画像)
池田晶紀《いなせな東京》2012 © Masanori Ikeda(参考画像)
内藤礼《無題》2009(2008~)神奈川県立近代美術館鎌倉 Photo by 畠山直哉(参考画像)
展示は、『瀬戸内国際芸術祭』をはじめ地域とアートを結ぶプロジェクトを多く手掛けてきたアーティスト・椿昇、都市の問題をとらえた写真や震災後の東北の姿を撮り続ける写真家・畠山直哉、実在する場所を舞台に演劇の概念を広げてきた演出家/アーティスト・高山明など、ジャンルに縛られず、街やそこに住む⼈たちと深く関わり創作を行ってきたアーティストたちの作品が中心となっている。他に、佐藤直樹(アートディレクター/アーティスト/画家)、池田晶紀(写真家)、内藤礼(美術家)、長谷川逸子(建築家)、宇川直宏(現代美術家/映像作家)、宮永愛子(現代美術家)、山縣良和(ファッションデザイナー/作家/教育者)、藤浩志(美術家)なども出展し、公募プロジェクトで選ばれたアーティストも含めると60組以上が参加予定だ。

日本には、戦争や震災、様々な難局から復活を遂げてきた歴史がある。それがひとりの力では難しいこと、日常が当たり前でないことを皆が知っている今、見慣れたいつもの場所に出没するアートをきっかけに、「私」という個が「私たち」というコミュニティを形成することを目指す『東京ビエンナーレ』、未来を創造する力になるはずだ。

『東京ビエンナーレ2020 見なれぬ景色へ―純粋×切実×逸脱―』

2020年7月12日~9月6日。会場は東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区)、歴史的建築物、公共空間、学校、店舗屋上、遊休化した建物等。

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