イサム・ノグチと、ダンスパフォーマンスとの競演。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

イサム・ノグチと、ダンスパフォーマンスとの競演。

イサム・ノグチの彫刻と、ダンスパフォーマンスが対話するシリーズ『Contract and Release(収縮と開放)』展がNYの〈イサム・ノグチ美術館〉ではじまった。

1944年に上演された『アパラチアの春』の舞台美術を、新解釈にて再現。ダンサーによるパフォーマンスが行われる。 photo_Nicholas Knight (c) INFGM / ARS 
イサム・ノグチの作品を一つひとつ鑑賞し、彼の世界にじっくりと没頭できる〈イサム・ノグチ美術館〉。現代のアーティストを単独で招き、ノグチの作品や理念とコラボレーションさせる試みも行っている。2016年にその第一弾として催されたのが、かのトム・サックスによる『Tea Ceremony(茶の湯)』展だ。

9月11日からはじまったのが『Contract and Release(収縮と開放)』展。ケニア出身・カナダ育ちのアーティスト、ブレンダン・フェルナンデスによるダンスとビジュアルアートのシリーズである。「収縮と開放」とは、伝説の舞踏家マーサ・グレアムの技法のこと。イサム・ノグチはグレアムと親交が厚く、ダンスの舞台美術も手がけてきた。
1945年にノグチが制作した《Strange Bird》のパーツと共にパフォーマンスを行う、ダンサーのオイシン・モナガン。 photo_Don Stahl (c) INFGM / ARS
ブレンダン・フェルナンデスによるコンセプト・ドローイング。
1945年にノグチが制作した《Strange Bird》のパーツと共にパフォーマンスを行う、ダンサーのオイシン・モナガン。 photo_Don Stahl (c) INFGM / ARS
ブレンダン・フェルナンデスによるコンセプト・ドローイング。
1944年に上演された『アパラチアの春』では、ノグチは刀の刃を思わせるロッキングチェアを制作。本展では、これにインスパイアされたチェアを作り、フェルナンデスの解釈が加わった当時の舞台セットに設置される。人体のフォルムや動きをも「彫刻」というかたちで昇華したノグチ。今回は彫刻のパーツも再現し、ダンサーによって生命が新たに吹き込まれる。75年もの時を超えるコラボに、ノグチの普遍性をあらためて感じたい。
ブレンダン・フェルナンデス。ダンスとビジュアルアートという2つのジャンルで縦横無尽に活躍するアーティスト。その作品は〈ホイットニー美術館〉や〈MoMA〉、〈メトロポリタン美術館〉などで紹介されてきた。 photo_ Eva Deitch (c) INFGM / ARS

『Contract and Release(収縮と開放)』

〈The Noguchi Museum〉
9-01 33rd Road (at Vernon Boulevard), Long Island City, NY TEL (1) 718 204 7088。〜2020年3月8日。水曜~金曜10時~17時、土・日曜11時~18時、月・火曜休。入館料10ドル。毎月第1金曜は入館無料。パフォーマンスのスケジュールは公式サイトでご確認を。

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