この秋、ゴッホが上野にやってくる! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

この秋、ゴッホが上野にやってくる!

これまで何度も行われてきた国内のゴッホ展。その多くはゴッホの故郷、オランダの所蔵作品が中心となっていた。今回は10か国·地域の25か所から、これまで紹介されることが少なかった貴重な作品がやってくる。

フィンセント·ファン·ゴッホ《糸杉》1889年6月 油彩·カンヴァス 93.4×74cm メトロポリタン美術館 Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
37年という短い人生を送ったフィンセント・ファン・ゴッホ(1853年〜1890年)。没後、その強烈な色彩と筆致で彼の作品は多くの人々を魅了し続けてきたが、実は、彼が画家として活動したのはわずか10年間にしか過ぎない。その彼の画家としての人生を丹念に追うのが、10月11日から〈上野の森美術館〉ではじまる『ゴッホ展』だ。

ゴッホが画家になることを決意したのは27歳の時。当初は画廊に勤めていた頃からずっとリスペクトしていたミレーの作品を模写し、独学で絵を学んでいたが、28歳のときにオランダ南西部の都市・ハーグへと移り住み、親戚の画家、アントン・マウフェに教えを請う。そこで出会ったのが、ハーグ派の画家たちだ。

ハーグ派とは、1870年から1900年頃にかけてハーグを中心に活動した画家たちの総称。田園風景や当時の農民の生活などを柔らかい光やくすんだ色調で表現したことから「灰色派」とも呼ばれた。その影響を受けて出来上がったのが《じゃがいもを食べる人々》だ。
フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々》1885年4-5月 リトグラフ、インク・紙 26.4×32.1cm ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag  ゴッホが「売り物になる」と初めて自負した油彩画《ジャガイモを食べる人々》。今回は知り合いに配ったリトグラフの一枚が来日する。
フィンセント・ファン・ゴッホ《疲れ果てて》1881年9-10月 ペン、水彩・紙 23.4×31.2cm P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation
フィンセント・ファン・ゴッホ 《陶器と洋梨のある静物》 1885年 油彩・カンヴァス 33.5×43.5cm ユトレヒト中央美術館 © Centraal Museum Utrecht/Ernst Moritz
フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャガイモを食べる人々》1885年4-5月 リトグラフ、インク・紙 26.4×32.1cm ハーグ美術館 © Kunstmuseum Den Haag  ゴッホが「売り物になる」と初めて自負した油彩画《ジャガイモを食べる人々》。今回は知り合いに配ったリトグラフの一枚が来日する。
フィンセント・ファン・ゴッホ《疲れ果てて》1881年9-10月 ペン、水彩・紙 23.4×31.2cm P. & N. デ・ブール財団 © P. & N. de Boer Foundation
フィンセント・ファン・ゴッホ 《陶器と洋梨のある静物》 1885年 油彩・カンヴァス 33.5×43.5cm ユトレヒト中央美術館 © Centraal Museum Utrecht/Ernst Moritz