建築好きの“やどかり”を発見!? AKI INOMATA国内初の個展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

建築好きの“やどかり”を発見!? AKI INOMATA国内初の個展。

やどかりに「やど」を提供して住み替えてもらったら? という独特な発想で世界を覗き込むAKI INOMATAのこれまでのプロジェクトを集めた国内初の個展が、〈十和田市現代美術館〉にて開催される。

《やどかりに「やど」をわたしてみる -White Chapel-》2014-2015 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  やどかりが背負っていた貝殻をCTスキャン。3Dプリンタで出力した人口の殻の上部には世界の都市を模した形が彫刻されている。

《girl, girl, girl . . .》2012 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  人間の衣服の切れ端をミノムシに与えると、自らミノを作り上げる。
《やどかりに「やど」をわたしてみる -White Chapel-》2014-2015 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY 殻から殻へと引っ越すことで見た目を変えるやどかりを通して、人間のアイデンティティの在りかを問いかける。
《やどかりに「やど」をわたしてみる -White Chapel-》2014-2015 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  やどかりが背負っていた貝殻をCTスキャン。3Dプリンタで出力した人口の殻の上部には世界の都市を模した形が彫刻されている。
《girl, girl, girl . . .》2012 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  人間の衣服の切れ端をミノムシに与えると、自らミノを作り上げる。
《やどかりに「やど」をわたしてみる -White Chapel-》2014-2015 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY 殻から殻へと引っ越すことで見た目を変えるやどかりを通して、人間のアイデンティティの在りかを問いかける。
建築好きのやどかりがビルを背負って旅してる!? おしゃれなミノムシが衣服の切れ端を使って洋服をデザイン!? 思わずくすっと笑ってしまうユニークな発想のこれらの作品は、 ミラノトリエンナーレやタイビエンナーレ、フランスの〈ナント美術館〉など、これまで海外を中心に活動してきたAKI INOMATAによる作品。彼女の集大成とも言える展覧会が9月14日から〈十和田市現代美術館〉で行われる。
《進化への考察 #1:菊石(アンモナイト)》2016-17 ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  発掘されたアンモナイトの殻の形状を3Dプリンタで復元。進化の過程で貝殻を捨てたタコと近縁とされるアンモナイトが出会う思考実験。
3Dプリンターで都市を象った殻への引っ越しを観察する『やどかりに「やど」をわたしてみる』や、タコやアンモナイトについて考察した『進化への考察 #1:菊石(アンモナイト)』、ミノムシに衣服を身に纏ってもらう『girl, girl, girl,,,』など、ユーモア溢れる着想はそれだけで見るものの心をくすぐるが、AKI INOMATAの作品は、独創的なアプローチの向こう側に浮かび上がる人間自身の姿を、人間以外の生物を通して再発見させてくれるようだ。
「Asian Art Award 2018 supported by Warehouse TERRADA」展示風景 2018 寺田倉庫、東京
Photo: Ken Kato ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY
《Lines − 貝の成⻑線を聴く ver.3.0》2018 (上)アサリ 2015.7.17 福島県相馬市松川浦 採取(下)アサリ 2011.7.3 福島県相馬市松川浦 採取 
Photo: Ken Kato 
©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  アサリの断面に刻まれた成長線から、アサリから見た世界を読み解く。
「Asian Art Award 2018 supported by Warehouse TERRADA」展示風景 2018 寺田倉庫、東京
Photo: Ken Kato ©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY
《Lines − 貝の成⻑線を聴く ver.3.0》2018 (上)アサリ 2015.7.17 福島県相馬市松川浦 採取(下)アサリ 2011.7.3 福島県相馬市松川浦 採取 
Photo: Ken Kato 
©AKI INOMATA / Courtesy of MAHO KUBOTA GALLERY  アサリの断面に刻まれた成長線から、アサリから見た世界を読み解く。

AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき

〈十和田市現代美術館〉青森県十和田市西二番町10-9。9月14日〜2020年1月13日。 9時〜17時。月曜・年末年始休。TEL 0176 20 1127。

AKI INOMATA

1983 年生まれ。2008 年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。生きものとの協働作業によって作品制作をおこなう。主な作品に、3D プリンターを用いて都市をかたどったヤドカリの殻をつくり実際に引っ越しをさせる 「やどかりに『やど』をわたしてみる」、飼犬の毛と作家自身の髪でケープを 作ってお互いが着用する「犬の毛を私がまとい、私の髪を犬がまとう」など。 近年の展覧会に、「ミラノトリエンナーレ Broken Nature」(2019)、「タイ ビエンナーレ 2018」(クラビ市内、タイ、2018)、「Aki Inomata, Why Not Hand Over a “Shelter” to Hermit Crabs ?」(ナント美術館、フランス、 2018) などがある。(撮影:新津保建秀)