ニーマイヤーともコラボした天才アーティストの生涯に迫る! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ニーマイヤーともコラボした天才アーティストの生涯に迫る!

『カーサ ブルータス』2018年9月号より

祝・生誕100年! 知られざるマルチアーティストの仕事の一部を、ニーマイヤー建築とセットでご紹介!

ブラジリアと聞いて、本誌の読者が真っ先に思い浮かべるのは、オスカー・ニーマイヤーが設計した数々の建築群だろう。ところで、ニーマイヤーが設計した多くの建築において、外・内壁への装飾、そして照明デザインなどでコラボした重要人物がいたことをご存じだろうか?
カテドラル・メトロポリターナ ブラジリアの象徴的ドーム建築。双曲線を描くように16本の柱を配置し、その間にステンドグラスを嵌めている。1970年。
洗礼堂内部にて。四つ葉のクローバーを抽象化して表現。
<strong>カテドラル・メトロポリターナ</strong> ブラジリアの象徴的ドーム建築。双曲線を描くように16本の柱を配置し、その間にステンドグラスを嵌めている。1970年。
洗礼堂内部にて。四つ葉のクローバーを抽象化して表現。
その人物の名はアトス・ブルコン。今年生誕から100年を迎えるにあたり、ブラジル国内4都市で彼の回顧展が巡回中だ。この機会に、ブラジルを代表するマルチアーティストの生涯と、彼が手がけた仕事の数々を紹介したい。
クラウジオ・サントロ国立劇場 演劇やライブなどで使用されるホール。台形の変形ピラミッド形状がほかのニーマイヤー建築とは一線を画す。1961年。
陽が傾くと、不規則なブロックに沿って影が発生する外壁の造作。
2枚の大理石を重ね、前面を抜いたレリーフ。
<strong>クラウジオ・サントロ国立劇場</strong> 演劇やライブなどで使用されるホール。台形の変形ピラミッド形状がほかのニーマイヤー建築とは一線を画す。1961年。
陽が傾くと、不規則なブロックに沿って影が発生する外壁の造作。
2枚の大理石を重ね、前面を抜いたレリーフ。
ブルコンは1918年生まれ。星とカーニバルを愛し、幼少期をリオデジャネイロで過ごした。薬学を学んでいた21歳のときに芸術への情熱を諦められず国立の芸術学校に入学。しかし、学校がモダニズムと反する教育方針だったため、環境デザイナーのブール・マルクスや画家のカンディド・ポルチナーリらと親交を深めながら、独学で作品を制作していた。