クリエイターの衝突を再現する「岡本太郎×建築」展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

クリエイターの衝突を再現する「岡本太郎×建築」展。

丹下健三や坂倉準三、アントニン・レーモンドなどさまざまな建築家との交流から、印象的な作品を多く生み出した岡本太郎。その作品を元に、建築と美術の関わりに焦点をあてた展示が〈川崎市岡本太郎美術館〉でスタートする。

「日の壁」製作中の岡本と丹下、1956年。
1964年の東京オリンピックと1970年の日本万国博覧会。日本の高度成長を象徴する2つの国家プロジェクトに共通するのは、丹下健三と岡本太郎の存在だ。丹下が設計した〈国立屋内総合競技場〉には岡本の色鮮やかな陶板壁画を設置、丹下が手がけた〈お祭り広場〉には「太陽の塔」が突き抜けるように立っている。建築家と美術家。立場の違うクリエイター同士が刺激しあいながら生み出した、時代のシンボルだ。
岡本太郎「デッブス邸茶室・浴槽構成」。
このように岡本太郎は、丹下健三のみならず、多くの建築家たちとの交流からダイナミックな壁画やモニュメントを多く残した。坂倉準三設計の〈日本橋高島屋〉の地下通路には壁画を描き、アントニン・レーモンドが設計した〈デッブス邸〉浴室では、構成を行なった。今展はそういった美術と建築の協同を、岡本太郎と建築家たちが生み出した作品から、読み解こうとする。
岡本太郎「太陽の塔 構想スケッチ」1967年。
展覧会の空間デザインを担当したのは建築家の藤原徹平。岡本太郎が計画した「いこい島」プロジェクトから着想を得て、会場を構成する。「いこい島」は東京湾にもう一つの東京を生み出そうとしたプロジェクトで、対立する二つの東京を置くことで相互を刺激させる意図があった。

藤原は「岡本太郎と建築家の衝突と協働の痕跡を、キュレーター陣と対話しながら丁寧に展示し、さらにその上で美術館の中にふたつの空間性の衝突をつくる」という。建築家と美術家の衝突と共振をここに再現する。
会場デザイン案。

岡本太郎×建築

〈川崎市岡本太郎美術館〉

川崎市多摩区枡形7-1-7
TEL 044 900 9898。4月22日〜7月2日。9時30分〜17時。月曜休。1,000円。公式サイト