小さな電車で、トラフの頭の中をのぞいてみませんか? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

小さな電車で、トラフの頭の中をのぞいてみませんか?

大きなテーブルにいろんなものが載っていて、その間を鉄道模型が走っている。この小さな電車に乗ると、トラフの頭の中を旅することができるのだそう。そんな楽しい展覧会を、トラフ建築設計事務所の二人に案内してもらいました。

中庭で、魚に見立てた岩に腰掛けるトラフ建築設計事務所の二人。右が鈴野浩一、左が禿真哉。背景の青いカーテンは工事現場で使う養生シートにプリーツ加工したもの。テキスタイルデザイナーの安東陽子とコラボレーションした。
指輪などのプロダクトや家具、ホテルのリノベーション、展覧会の会場構成から住宅などの建築まで守備範囲が広いトラフ建築設計事務所。彼らの作るものはなぜこんなにチャーミングなんだろう? その秘密を一挙公開してくれるのが、普通の建築展とはちょっと違うイメージの個展だ。
いろんなものがぎっしりと載った大テーブル。小さなアミューズメントパークのよう。
展覧会のタイトルは『トラフ展 インサイド・アウト』。裏返し、といった意味だ。トラフの頭の中を裏返しにして全部見せます、という思いが込められている。でもどうやって? 実は、ギャラリーに入ると出迎えてくれる大テーブルがその“頭の中”なのだ。テーブルには建築模型ばかりでなく雑貨やおもちゃ、板きれ、植物など、建築に関係あるの? と思えるようなものまである。でも、それが彼らの建築やプロダクトのもとなのだそう。

「僕たちのオフィスのデスクをそのまま持ってきた、というコンセプトです。進行中のプロジェクトの模型やインスピレーションを受けたもの、使ってみたい素材、そしてアイデアになる前の“何か”が並んでいます」
かわいいNゲージの鉄道模型“トラフ号”が走ってます。
そのいろんなものの間を、小さな鉄道模型が走っていく。この電車を追っていくと彼らの仕事が時系列に沿って見られる仕組みなのだ。“トラフ号”と呼ばれている電車はオブジェの間や家の模型の中を通り抜けながら、ゆっくりと走っていく。なんだか旅情たっぷりで、テーブルの上の小さな世界を旅しているような気分が味わえる。

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