藤森照信が設計・監修したモザイクタイルの博物館、オープンです!

のんびりした街に巨大な坊主頭が出現! あちこちに不思議な“縄文建築”を建てている藤森照信がまたまたやってくれました。中身は今や貴重なモザイクタイルを展示する〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉。さっそく行ってみたのでレポートです。

こんもり盛り上がった小山のような〈モザイクタイルミュージアム〉。子供たちの社会見学にも使われている。

ゆるやかなすり鉢状の敷地に建つ〈多治見市モザイクタイルミュージアム〉。多治見市はタイルややきもので知られるが、エリアによって作られるものに違いがあり、このミュージアムがある笠原町はモザイクタイルで有名だ。モザイクタイルとは表面積が50平方センチメートル以下の小さなタイルのこと。細かいカーブに合わせて貼れるため、水回りなどに多用されていたが、ライフスタイルが変化したためか、次第に生産量が少なくなってしまった。このミュージアムは1995年ごろから町の有志が集めていたモザイクタイルのコレクションをもとに、2011年ごろに建築史家でもある藤森照信に設計を依頼したもの。それから約5年、2016年6月についにその姿を現したのだ。

メルヘンな入口。ファサードにはタイルや茶碗のかけらがはめ込まれていて、きらきらと光る。近所の工場などから譲ってもらったものだそう。

坊主頭のような外観は、タイルの原料になる粘土を切り出す採土場を模したもの。上に毛、ではなく木がちょぼちょぼ生えている。実際に採土場では粘土を掘り出した崖の上に、こんなふうに木が並んでいる光景がよく見られるのだそう。ファサードには茶碗のかけらなどが埋め込まれている。