日本を代表する建築を精緻な模型で観る。3会場で『日本のたてもの展』が開催中。
December 25, 2020 | Architecture, Culture | casabrutus.com | text_Housekeeper
古代から現代までの日本を代表する建築の模型や資料を一堂に公開する、『日本のたてもの ―自然素材を活かす伝統の技と知恵』が開催中。〈東京国立博物館〉(~2021年2月21日)、〈国立科学博物館〉(~2021年1月11日)、〈国立近現代建築資料館〉(~2021年2月21日)の3館合同展示となる。
日本では法隆寺国宝修理事業の一環として、金堂および五重塔の模型を製作したことがきっかけとなり1960年から国の「模造事業」が始まった。1964年の東京五輪に併せて開催された「日本古美術展」にも、日本建築の様式を伝えるものとして模型が出展された。本展ではそれらの模型に加え、原建築が国宝・重要文化財である模型を核として、これまで一般に公開されることのなかった貴重な建築模型などを一堂に集めて展示。開催会場によって異なるテーマに基づき、柱や梁を組み上げ屋根を支える木組や建具など建築物の細部や、木材、漆喰、瓦など自然素材の持つ風合いを精巧に再現した1/10縮尺模型の展示をはじめ、木造建築を受け継ぐための伝統技術や工匠の技についても紹介する構成となっている。
●東京国立博物館 表慶館「古代から近世、日本建築の成り立ち」
●国立科学博物館「近代の日本、様式と技術の多様化」
●国立近現代建築資料館「工匠と近代化―大工技術の継承と展開―」
『日本のたてもの ―自然素材を活かす伝統の技と知恵』
「古代から近世、日本建築の成り立ち」
〈東京国立博物館 表慶館〉
東京都台東区上野公園13-9。12月24日~2021年2月21日。9時30分~17時(1月2日、1月8日〜9日を除く金曜・土曜〜21時)。月曜、12月26日~1月1日、1月12日休(1月11日は開館)。観覧料1500円。オンラインにて事前予約制。
「近代の日本、様式と技術の多様化」
〈国立科学博物館 日本館1階 企画展示室〉
東京都台東区上野公園7-20。~2021年1月11日。9時~17時(金曜・土曜〜18時)。月曜、12月28日~1月1日休(1月11日は開館)。観覧料630円。オンラインにて事前予約制。
「工匠と近代化―大工技術の継承と展開―」
〈国立近現代建築資料館〉
~2021年2月21日。
東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内。10時~16時30分。12月26日、12月27日、12月29日~2021年1月3日、1月9日〜11日休。入館無料(土日祝は〈旧岩崎邸庭園〉からの入館となるため、庭園入園料400円が必要)。