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ARCHITECTURE

フランク・ロイド・ライトの高弟・遠藤新の名建築が、一棟貸しの民泊に。

『カーサ ブルータス』2020年12月号より

| Architecture, Design, Travel | window on the world | photo_Kenya Abe   text_Housekeeper

フランク・ロイド・ライトに師事した遠藤新の設計により、1928年に竣工した〈加地邸〉。葉山にひっそりと佇むこの名邸宅が、建築家・神谷修平による改修を経て民泊事業をスタートした。

ダイニングルームと屋根続きで隣接しているテラス。神谷がデザインした積み木のような椅子がバイオ暖炉の周りを囲んでいる。もともとあった網戸を取り外すことで半屋外の開放的な空間に。
ダイニングルームと屋根続きで隣接しているテラス。神谷がデザインした積み木のような椅子がバイオ暖炉の周りを囲んでいる。もともとあった網戸を取り外すことで半屋外の開放的な空間に。
帽子のようなパーゴラが印象的な外観。大谷石でできた柱の凹凸は〈自由学園明日館〉を思わせる。
帽子のようなパーゴラが印象的な外観。大谷石でできた柱の凹凸は〈自由学園明日館〉を思わせる。
ダイニングルームと屋根続きで隣接しているテラス。神谷がデザインした積み木のような椅子がバイオ暖炉の周りを囲んでいる。もともとあった網戸を取り外すことで半屋外の開放的な空間に。
帽子のようなパーゴラが印象的な外観。大谷石でできた柱の凹凸は〈自由学園明日館〉を思わせる。
神谷は隈研吾事務所とBIGを経て独立後、今回のプロジェクトに出会った。ライトの流れを継ぐプレイリーハウスの外観や、部屋ごとに異なる大きな暖炉など当時の意匠を極力残しながら、2階建ての地下室に吹き抜けの大浴場を新設し、書斎を寝室に作り替えるなど快適に過ごせる環境を整えた。

「全一」を掲げる遠藤が手がけた、建築デザインに対応する凝ったディテールには目を見張るものがある。だがそこに現代のインテリアが違和感なく溶け込んでいるところに設計の秀逸さが光っている。有形文化財活用の好例だ。
主寝室の照明は自然光の向きを損なわないよう窓際に設置されている。
主寝室の照明は自然光の向きを損なわないよう窓際に設置されている。
石造りの大浴場は寝湯にもなっている。夜は天窓から月光が差し込む。
石造りの大浴場は寝湯にもなっている。夜は天窓から月光が差し込む。
展望室。ペンダントライトは各室で異なるデザイン。
展望室。ペンダントライトは各室で異なるデザイン。
主寝室の照明は自然光の向きを損なわないよう窓際に設置されている。
石造りの大浴場は寝湯にもなっている。夜は天窓から月光が差し込む。
展望室。ペンダントライトは各室で異なるデザイン。

〈加地邸〉

神奈川県三浦郡葉山町一色1706 TEL 044 211 1711。2泊429,000円〜(6名まで)。

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